よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

ベトナム旅行記:5日目その3 -「複雑な思い」:クチトンネル・クチ県

2017年03月11日 | 海外旅行ーベトナム
Cu Chi Tunnel, Cu Chi Pref., Viet Nam

さてさて、ベトナム戦争の激戦地であったクチトンネルにワタクシ達はやって来ました


今日は日本語ガイドのタオさんがいますので、説明を聞きながら回りますので安心です


ここには多くの観光客が来ていました。ヨーロッパからの観光客が多いようですが、アメリカからの人達もいました。
彼らはどんな思いでこの場所を見学するのでしょうか


ここを見学すると、南ベトナム解放戦線のゲリラ戦というのがいかに知恵を使ったものかがよくわかります。
この穴の中に隠れて潜み、アメリカ兵に攻撃を加えるのですね


小柄なべトコン兵なら入ることは出来ますが、大柄なアメリカ兵には入るのは無理でしょう。
ジャングルの中でどこからべトコンが襲ってくるかわからない…米兵の神経は消耗していきます


至る所にブービートラップが仕掛けられていたようです。トラップにかかった米兵も多かったようですね。
当時は槍には毒が塗られていたそうです。ちなみにブービーというのは「まぬけ」という意味の俗語だと聞きました


クチの地下にはトンネルが掘られ、その総距離は200kmになるというから驚きです


当時のべトコン兵を再現した蝋人形が置かれてありました。彼らが履いているサンダルは、
米軍が放置した車のタイヤから作っていたそうなんですよ


米軍が放置した戦車がそのまま置いてありました。戦車による攻撃、飛行機からの爆撃。
これらの物量作戦はべトコン兵には通用しませんでした。地下のトンネルに潜み、夜になればトンネルから出てきて
米兵に攻撃を仕掛けるだけではなく、畑や田んぼに行って農作業をしていたというのですから驚きです。
言い換えれば、米兵は深夜のジャングルなどは不気味で出ていくことが出来なかったのでしょうね


銃弾の跡が残る戦車は何ともリアルで、不気味さすら感じました。
子供たちが無邪気な笑顔で戦車の上に乗り、写真を撮っていたのですが、
ワタクシはその場所で人が死んだかもしれないと思うと、なんとも言えない複雑な思いに駆られたのでした

使用したカメラ:1枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIFILM X-Pro2


タイを旅行した時に、映画「戦場にかける橋」で知られるクウェー川鉄橋に行きました。
そのすぐ近くに戦争博物館があるのですが、そこには連合国の捕虜に対する日本軍の残虐な行為が
多くの資料とともに展示されていました。それは悲しく辛い現実でした。
クチトンネルを訪ねるアメリカ人はあの時の私と同じような気持になっていたのかなとふと思いました



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真(風景・自然)ランキングへ
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


ベトナム旅行記:5日目その2 -「ベトナム戦争の激戦地へ」:クチトンネル・クチ県

2017年03月10日 | 海外旅行ーベトナム
Cu Chi Tunnel, Cu Chi Pref., Viet Nam

さてさて、この日のワタクシ達の目的はベトナム戦争の激戦地であったクチトンネルに行くことでした。
クチトンネルはホーチミンから北西に70kmほどの場所にあるのですが、なかなか公共交通機関で行くのは難しいんです。
ですので、ワタクシ達は現地のツアーに申し込んでクチトンネルに向かうことにしました


まずはデタム通りへとワタクシ達はやってまいりました。デタム通りはバックパッカー街にありまして、
この通りからバックパッカー向きの格安ツアーバスが出発するんですよ。
ワタクシ達は安い英語ツアーもいいかなぁと思ったのですが、詳しい説明を聞きたかったので日本語ツアーに申し込みました。
ツアーの出発までしばし時間があったのですが、デタム通りには多くの旅人がやって来ます。
ということは、多くの物売り達もやって来るんですよ。特に多かったのはサングラスを売るオッサン達でした。
ただ、この国の物売りは「いらない」と一度言うとしつこく売ろうとはしないので助かるんですよ。
そんな中、ちょっと面白い物売りがやって来ました


どっさりと焼き立てのパンを載せたお盆を頭の上に乗せ、歩いてくるオジサンがいたんです。
これは目を惹きますよ。「写真を撮っていいですか?」と訊くと、「もちろん」と答えてくれました


よっちん氏と比べるとオジサンが小柄なことがよくわかります。ただ、ワタクシが気になったのは
下の方に置いてあるパンを客が注文したらどうやって取りだすのだろうということ。崩れてしまうでしょうからねぇ。
それから、道路はけっこうな埃が舞っているのですが、パンは清潔なんですかねぇ

こんな楽しい物売りの人を眺めたりしているうちに、ツアーバスがやってまいりました。
日本語ガイドはタオさんというベトナム人には珍しい小太り体型の陽気な男性でした。
15人ほどでバスに乗ったのですが、旅行2日目の多国籍ツアーの時はすごく周囲の人と会話が盛り上がったのですが
日本人のツアーでは会話が盛り上がらないんですよ。ワタクシ、あまり話しかけると嫌がられそうな雰囲気だったので、
結局同じツアーの方とあまり会話をすることはありませんでした。
タオさんは「何でも質問してくださいね」と言うのですが、質問するのもワタクシともう一人、
ワタクシよりもかなり年配の男性くらいでして、無口な人が偶然集まったのですかねぇ


ホーチミン市を出てしばらく行くと、長閑なベトナムの光景が車窓に広がります。
ワタクシは車窓を眺めていれば、まったく飽きることがありません


途中でトイレ休憩も含めて、工芸品を売る工場に立ち寄って休憩時間を取るのですが、
ワタクシは工芸品よりも工場の周りの集落の風景が気になるのですよねぇ


大都市ホーチミンとはまるで違う、田舎ののんびりした空気が流れています


こんな場所をカメラを持って歩き、写真を撮る観光客は珍しいのでしょうね。
道端に座っている地元の人が珍しそうにワタクシを眺めます。
こういう時は満面に笑みをたたえ、「ワタシは変な人物じゃないですよ」というオーラをまき散らすのです


地元のお婆ちゃんが笑顔で手を振ってくれました。ワタクシ、日本でも外国でも何故か旅先でお爺ちゃんやお婆ちゃんに
若い時から好かれる傾向があるんですよねぇ。お姉ちゃんには好かれる傾向はありませんでした


ではでは、もうすぐクチトンネルに到着です。ベトナム戦争の激戦地はどうなっているのでしょうね

使用したカメラ:FUJIFILM X-T1


今回、外国人と一緒の現地ツアー、そして日本人だけの現地ツアーに参加しました。
外国人の人は社交的で、たどたどしい英語の私にもどんどん話しかけてくれ、私も下手な英語を気にすることなく喋りました。
まさか日本語で会話が出来る日本人のツアーの方が、周囲に人との会話に気を使うとは思いませんでした



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真(風景・自然)ランキングへ
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


ベトナム旅行記:5日目その1 -「元日の朝は最高のフォーをいただく」:Cat Tuong・ホーチミン市

2017年03月09日 | 海外旅行ーベトナム
“Cat Tuong”, Ho Chi Minh City, Viet Nam

さてさて、ベトナム滞在も5日目となりました。この日は2017年の1月1日、元日なんですよ。
ワタクシ達は翌日の1月2日に帰国するのですが、翌日は早朝の飛行機で日本に向かいます。
ですので、この1月1日が実質的にはベトナム旅行の最終日なんですよね。


時刻は朝の6時半。日本では朝の8時半です。皆さんが新年のあいさつをして、おせち料理を食べていた頃でしょう。
ワタクシ達はホテルに近い「Cat Tuong」(カットゥーン)というローカルなお店に朝食を食べに行きました


このお店は滞在2日目の夜に来たのですが、その時はフォーを食べませんでした。
今回は美味しいフォーを食べたくてこのお店にやって来たのです


朝の5時から開店しているこのお店ですが、何と言っても美味しい鶏肉がこのお店の売りです。
鶏肉が大好きなワタクシ達は、鶏を食べないわけにはいきませぬ


メニューを見ても迷うことはありません。フォー・ガーをいただくことにしました。
ガーというのはベトナム語で鶏肉なんですが、英語でも書いてくれてあるので親切です。
値段は55000VND(約300円)ですので、ローカルなお店にしては安いわけではないのですが、
良質な鳥を使って美味しい料理を出すので、地元の人が次々にやって来るんですよ



どーですか。ここのフォーは絶品でした。このお店のご主人はベトナム北部出身の方で、北部風のフォーが出されるんです。
ホーチミンがある南部のフォーは、パクチーやモヤシ、ライムなどがフォーと一緒に運ばれてきて、
自分の好みで入れて食べるんです。北部のフォーはこの写真のようにパクチーなどは入れないシンプルなフォーなんです。
透き通ったスープの美味しさにまずは驚嘆するワタクシ達でありました


そしてそして、この鶏肉の美味しさにもビックリ。なんとジューシーな鶏肉なんでしょう。
ワタクシは黒胡椒を振りかけ、生唐辛子を入れてフォーを食べました


今年最初の食事は絶品のフォーでありました。そして、食事が終わると今日の活動が始まります


12月からベトナムは乾季に入るのですが、昨年の12月は天候が不順でワタクシ達が行く直前までけっこう雨が降っていたんです。
ところが、ちょうどワタクシ達がベトナムに行く頃から乾季に突入したようで、結局一日も雨が降りませんでした。
そして、この元日は滞在中で一番見事な青空が広がったんですよ


これが日本なら「元日は見事な日本晴れでした」というような表現を使うのでしょう。
ベトナムの元日は特にいつもと変わりなく、一日が始まったのでありました

使用したカメラ:3,8,9枚目はFUJIFILM X-T1、他はFUJIGFILM X-Pro2


今でもこの店のフォーの味が忘れられません。日本で店を開いても大人気になるでしょう。
でも、ベトナムの空気の中で食べるから美味しく感じたのかもしれませんね。
いずれにせよ、ベンタイン市場に買い物に行く人には絶対にお勧めのお店です



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真(風景・自然)ランキングへ
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


ベトナム旅行記:4日目その9 -「大晦日の夜」:ホーチミン市

2017年02月27日 | 海外旅行ーベトナム
Ho Chi Minh City, Viet Nam

さてさて、ベトナム滞在4日目は2016年12月31日、つまり大晦日でありました。
夕食を終えたのは午後7時30分頃でした。ベトナムはテト(旧正月)を一番祝うのですが、
大晦日でもある程度はイベントやイルミネーションがあるだろうと、
ワタクシ達はホーチミン市の中心部を歩くことにしたのです


まずはホーチミン市人民委員会庁舎からグエンフエ通りを歩きました。
グエンフエ通りは中央部が公園、両サイドが道路になっているのですが、
この日は道路が封鎖されて歩行者天国になっていました


ホーチミン市人民委員会庁舎は鮮やかにライトアップされていました。
どうやらプロジェクションマッピングが行われるようですね。
多くの若者達、家族連れがどんどんやって来ておりました


本来は車、いや原付がバンバン走る道路が歩行者天国になっているので、皆さんずいぶん楽しそうです。
ホーチミンでは中国人観光客は少なく、欧米からの観光客が多かったんです。
そうそう、韓国からの観光客はほとんど見ることがありませんでした


日本にいたら紅白歌合戦を見て、そろそろ除夜の鐘でも突きに行く算段をする時間ですが、
Tシャツ一枚で汗をかきながら街を歩いておりました。こういう年越しも楽しいものです


ドンコイ通りにやって来たのですが、どうやら年越しのコンサートでもあるのでしょうね。
照明の準備、サウンドチェックが行われておりました。
「旧正月とは違って、新年はさほど祝うことは無いよ」と聞いていたのですが、けっこうな賑わいです。
ということは、旧正月はどれくらいの大騒ぎになるのでしょうね


まだ時刻が8時頃というのもあるのでしょうが、年越しを迎えた大騒ぎと言うよりも、
みんな穏やかに、にこやかに年越しを迎えようとしている印象を受けました


ドンコイ通りも車、原付が入って来れないので、なんだかのんびりした雰囲気が漂います。
老舗ホテルもトリコロールにライトアップされておりました


ところがところが、道路が封鎖されているところに来てみると、阿鼻叫喚の状態でありました。
ワタクシ達はこの道路を渡って行かねばならないのです。これ、どうやって向こうに行けばいいの


しかししかし、やれば出来るものですなぁ。ワタクシ、バイクの波をかき分け…いや、バイクもワタクシ達を避けてくれ
ワタクシ達は無事に道路を横断することが出来たのです。いやぁ、今思い出してもよく怪我をしなかったものですわ


サイゴン大教会の前も原付と人であふれておりました。
ワタクシ達はホテルまで歩いて戻り、大晦日の夜を過ごしたのでありました

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


ホテルに戻ってシャワーを浴びて、缶ビールを飲んだら睡魔が襲ってきました。
大晦日の夜といっても、普段と何も変わることなくイビキをかいて寝ておりました。
ベトナムの滞在も、もう残すところわずかになりました



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真(風景・自然)ランキングへ
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


ベトナム旅行記:4日目その8 -「大晦日もベトナム料理で」:Chi Hoa(チー・ホア)・ホーチミン市

2017年02月26日 | 海外旅行ーベトナム
“Chi Hoa”, Ho Chi Minh City, Viet Nam

さてさて、ベトナム滞在4日目、大晦日も夕刻を迎えることとなりました。
となれば、夕食の時間となるわけですが、ワタクシはこちらに来ましてから現地の評判などを聞いて
この日の夕食のお店を前日に電話で予約していたんですよ


この日、ワタクシ達が向かったのはレタントン通りにある「Chi Hoa」(チー・ホア)というお店でした。
チー・ホアというのは「ホアお姉さん」という意味だそうでして、ベトナムの家庭料理のお店です。
2015年に開店した新しいお店なのですが、なかなか評判もいいようなので予約してみたんですよ


5階建ての小さなビルの1階、2階が厨房で3階から5階までが客席のようでした。
ワタクシ達は3階の窓際の座席に案内されました


ワタクシが飲み物としてサイゴンビールを注文すると、ウエイトレスの可愛いお嬢さんが何か一生懸命説明されるんです。
最初は何を言っているのかと思ったのですが、よくよく聞いてみるとこういうことでした。
「今、生ビールの会社がキャンペーンをしていまして、30万VND以上注文された方には
1リットルの生ビールを2杯無料で提供するんです。サイゴンビールではない会社なのですが、
サイゴンビールじゃなくてもいいのでしたらぜひキャンペーンに参加しませんか」ということでした。
いいです、いいです。サイゴンだろうがホイアンだろうがハノイだろうがフエだろうが、文句は言いません。
ワタクシ、可愛いお嬢さんに満面の笑みで参加する旨を伝えました。
ああ、なんという幸せでしょう。2リットルの生ビールが無料なんですよ


ではでは、ベトナムの家庭料理をドドドッと紹介したしますね。
どーですか。まずは「鶏手羽の唐揚げ ヌックマム風味」(9万5000VND=約530円)が出てまいりました


初日にフーンライという食堂で食べてあまりにも美味しかったので、こちらのお店でもいただきました。
美味いんです。本当に美味いんです。ああ、この味が忘れられないワタクシです


どーですか。これは「カニ炒飯」(9万5000VND=約530円)です。ベトナムのカニは上海ガニと同じような、
ソフトシェルクラブと呼ばれる甲羅の柔らかいカニです。とはいえ、上海ガニのようにアホみたいな値段ではありません。
炒飯の中にはたっぷりのカニの身が入っておりました


どーですか。これが「イカのサクサク揚げ タマリンドソース添え」(155VND=約860円)なのですが、
これがビックリ仰天する美味しさでありました。タマリンドって東南アジア各地でソースによく使われる食材ですが、
日本でいうところのホタルイカのような小ぶりのイカを揚げているのですが、これがサクサクで最高に美味しいんです


タマリンドソースも独特な酸味があり、イカのフライに合うんですよねぇ。
これは予想をはるかに上回る美味しさでありました。ああ、もう一度食べたいなぁ


どーですか。これも日本ではお目にかかれない「牛肉と野菜炒めのせ焼きフォー」(9万5000VND=約530円)なんですよ。
フォーは日本でもよく知られていますが、これは焼いたフォーなんですよねぇ。
日本でいえば肉野菜炒めと焼うどんのようなものなんでしょうね


きしめんのように平たいフォーは焼いたことによってカリッと香ばしく、これもなかなかの美味でありました。
なにせこの日はビール代が無料ですので、これだけ食べて飲んでも二人で約2500円とずいぶんお得でありました。
日本だと年越しそばを食べている時間に、ベトナム家庭料理を食べるというのもなかなか楽しいものでありました

Chi Hoa…31A Lê Thánh Tôn,phường Bến Nghé, Quận 1, HCMC

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


大晦日の夜、日本とは時差がありますので、ちょうど紅白歌合戦が始まろうかという時間にワタクシ達は夕食を食べていました。
旧正月を祝うベトナムでは、新年を前にしても特別な祝賀ムードがあるわけではありません。
これから何度、異国で新年を迎えることが出来るかわかりませんが、こういう年越しも私達らしいかなと思っています。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです

写真(風景・自然)ランキングへ
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね