よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

臨済宗の大本山-京都市東山区:南禅寺

2024年12月08日 | 京都市(左京区、東山区)
Nanzenji Temple, Higashiyama Ward, Kyoto City

さてさて、青蓮院門跡に続いてワタクシ達は「南禅寺」へとやって来ました。南禅寺は臨済宗南禅寺派の大本山の寺院です。
南禅寺は室町時代に定められた五山十刹の制において、京都五山および鎌倉五山の上に置かれる「五山の上」の寺院とされ、
日本の全ての臨済宗の寺院の中で最も高い格式を持つお寺なんですよ


時刻は朝の10時ちょうど。さすがにこの時間ともなると、多くの観光客が次々にやってきます。
ただ、外国人観光客がいないのと、みんながマスクをしているのが「コロナ禍」であることを思い出させますね


歌舞伎で石川五右衛門が「絶景かな!絶景かな!」という名科白を廻す「南禅寺三門」がこの門です。
ただ、実際の三門は五右衛門の死後30年以上経ってから造られていますので、「絶景かな!絶景かな!」はあくまでも創作ですな


この建造物は「水路閣」といい、文明開化から間もない1888(明治21)年に作られた、
全長93.2m、高さ9mのレンガと花崗岩で作られたアーチ型橋脚の水道橋です。
古代ローマの水道橋を思わせるようなアーチ型橋脚のノスタルジックな風景が、よくドラマの撮影がされることでも有名です。
京都を舞台にしたサスペンスドラマなどで、よく目にした記憶がありますわ


真っ赤な紅葉と木々の緑、そしてレンガ造りの水路閣とのコラボレーションは南禅寺ならではの景色です。
人気が高い場所でたくさんの観光客が訪れます。京都の中でも人の多さでは、清水寺と双璧じゃないですかねぇ


ワタクシ達は水路閣を訪ねた後、南禅寺の「本坊」へと向かいました。
これまで南禅寺は何度も来ているのですが、本坊に入るのは久しぶりのように思います。
ワタクシは室内から外部を眺める光景が好きで、こういうアングルで撮影することがよくあるんです


続いて「方丈」へよやって来ました。この庭は大方丈前庭で「虎の子渡しの庭」と呼ばれます。
小堀遠州の作庭による、見事な枯山水庭園です。それほど広い庭園ではないのですが、うまく奥行きが広がるように見えるんですよ。
そして、シンプルな枯山水の庭の中にある、一本の紅葉がすごく美しく見えたのでした


日本各地、いろんな寺社を参拝しましたが、庭園の美しさに関しては京都は別格のように思います。
だからこそ、日本各地から、そして世界中から多くの人が京都にやって来るのでしょうね


枯山水は、水がない場所で石や砂、植物、地形を利用して水の流れを表現した日本の代表的な庭園の形式です。
ワタクシはとりわけ枯山水の庭が好きで、庭を眺めていると自然と自分に向き合えるような気持ちになるのです

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


臨済宗のお寺といえば、南禅寺以外に東福寺、建仁寺、大徳寺、天龍寺などの名前がすぐに頭に浮かびますが、
これらの寺は全て私にとっては大好きなお寺ばかりなんですよ。
また、鎌倉にある円覚寺や建長寺も臨済宗の代表的なお寺なので、臨済宗は関東の人にも馴染み深いのではないでしょうか。



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