よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

この日のお宿-長崎県島原市:雲仙温泉・「ゆやど 雲仙新湯」

2023年01月12日 | 長崎
Hotel“Yuyado Shinyu”, Shimabara City, Nagasaki Pref.

さてさて、キリシタンへの迫害や島原・天草一揆について新たな学びを得たワタクシ達は、この日のお宿に向かいました。
この日は島原市の雲仙温泉に宿泊するんですが、以前、雲仙温泉に行った時にいい宿に泊まったことがあるんです。
今回は同じ宿をリピートすることにしたんですよ


お宿は「ゆやど 雲仙新湯」というホテルなんです。前回泊まった時に、食事や接客態度がすごく良かったのと、
何よりも温泉が素晴らしかったことがワタクシ達は忘れられなかったんですよ


お部屋に案内されて中に入ると、お部屋はつい最近リニューアルされていました。
広さ、快適さ、清潔さ、アメニティの充実…どれをとっても申し分ありません


ただ、リニューアルされていたのは部屋だけではなく、1階のロビー近辺も居心地良さそうなスペースになっていました。
ワタクシ達は館内を散策することにしました


どの場所もスペースがゆったりと取ってあるんですよ。この日は一年の疲れをゆっくり癒そうと考えていました。
こんな宿なら、疲れも十分に癒すことが出来そうです


ワタクシは旅行に行くと、一日をフルに活動しようとするのですが、今回は早めにチェックインして夕食までゆっくりしました。
そして、翌朝もあまりセカセカせずにチェックアウトすることにしました。
それでも、他の宿泊客よりは早いチェックアウトだったんですけどね


この3年間、コロナウイルスによる外出自粛、旅行自粛などで観光業界は大変だったでしょうね。
いろんな観光地に行っても、閉館になっているホテル、旅館、ペンションなどをよく見かけます


そのような中で生き残ったホテルや旅館というのは、何らかの魅力を持っているからなのでしょうね


ではでは温泉に行ってくるとしましょうか。そして、お風呂の後は楽しみな夕食ですな

「ゆやど 雲仙新湯」…長崎県雲仙市小浜町雲仙320

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


家人の実家に帰省すると、周囲に温泉がいっぱいあるのも楽しみの一つです。大分県は「おんせん県」と名乗るほどですからね。
そして、ちょっと足を伸ばしてもいい温泉がたくさんあります。この10年ほどで長崎だと雲仙温泉、
熊本の平山温泉、下田温泉、鹿児島の指宿温泉、霧島温泉などに泊まりましたし、あちこちの外湯で入浴しました。
今回の帰省も温泉三昧になったんですよ。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


信仰-長崎県島原市:島原カトリック教会

2023年01月11日 | 長崎
Shimabara Catholic Church, Shimbara City, Nagasaki Pref.

さてさて、四明荘で「次はどこに行こうか」と地図を眺めていると、歩いて10分ほどの場所にカトリック教会があることがわかりました。
島原市といえば江戸時代、キリスト教が厳しい弾圧を受けた時に、多くの殉教者を出した土地です。
そんな土地にあるカトリック教会はどのようなものなのだろう…ワタクシ達は興味を持って教会に向かいました


この建物が島原カトリック教会ですが、正式な名前は「島原半島殉教者記念聖堂」と言うようです。
この聖堂は、1612年〜1658年の間に島原半島一帯で殉教した数万人にもおよぶキリスト教信者を記念し、
祈りの家として建てられたものだということが書かれていました


島原・天草一揆後、キリシタンが根絶したとされる島原半島では、1902年からようやく再宣教が始まりました。
1932年に島原二の丸教会を建立し、1997年に現在のドームの教会が建てられたんだそうです


長崎を旅するといつも「江戸時代におけるキリスト教への弾圧」ということを、深く考えさせられます


このステンドグラスには厳しい弾圧の様子が描かれていました。右側は信者達を海で溺死させている様子でしょうね。
左側は雲仙の「雲仙地獄」と呼ばれる熱湯が吹き出る場所に、信者達を突き落とす様子ですね。
ワタクシ達はこの後、「キリシタン弾圧」について深く学びたいと考えていました


教会を出て車を停めていた駐車場に向かうと、造り酒屋を中心に古い街並みが広がっていました


古い日本家屋が続く町並み。そして左端にはカトリック教会の屋根が見えています。島原らしい光景ですよね


ワタクシ達はその後、ちょっと足を伸ばして南島原市にある「有馬キリシタン遺産記念館」へと向かいました。
この記念館は島原・天草一揆で一揆軍が立て籠もった原城の跡地にほど近い場所にあるんです


有馬キリシタン遺産記念館では、250年間のキリスト教の潜伏を支えた背景とキリスト教弾圧に至った経過、
そして島原・天草一揆の状況をわかりやすく展示してありました


禁教時代のキリスト教弾圧に関しては、ある程度の知識を持っているつもりでしたが、新たに多くのことを学ぶことが出来ました。
旅の楽しさの一つは、新たな学びを得られることですね

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


今回、あらためて考えたことは「信仰を守る」ことと、「命の重さ」との比較です。
殉教者達の信仰心の深さというのは、私のような人間には想像もつきません。
ただ、宗教への信仰を守るために自らの命を犠牲にするというのは、宗教本来の教えから逸脱しているのではないかと思うんです。
もちろん、信仰する宗教が違うからといって差別、排除、弾圧することが一番の過ちなのですがね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


鯉の泳ぐ町-長崎県島原市:新町

2023年01月10日 | 長崎
Shinmachi Town, Shimabara City, Nagasaki Pref.

さてさて、ここ島原市は「水の都」と呼ばれ、市内の60カ所以上から清らかな水が湧き出ています。
島原市の新町一帯はそんなきれいな湧水を利用して鯉を放流しているエリアです


町並みの雰囲気もいい感じなんですよ。ワタクシ、こういう町を歩いていると気持ちが落ち着くんですよね


新町にはこういう水路があるのですが、とにかく水が綺麗なんですよ。そして湧き水なので、水温が年間同じなんです。
真夏でも13度から15度だそうですから、中高生なら真夏の部活の帰りなどには頭を水路に入れたくなるでしょうね


そんな新町の一角に四明荘という建物があるんです。以前もここに来たことがあるのですが、今回も訪ねることにしました。
ここは明治後期から大正後期ごろに伊東元三という開業医師が別邸として建築した建物で、
四方の眺望に優れていることから「四明荘」と名付けられたそうなんですよ


座敷に行きますと座敷は正面と左側面の二方が池へ張り出して縁を廻しており、なかなかいい雰囲気なんですよ。
そして、縁へ足を運んでみると素晴らしいものが目に飛び込んでくるんです


この池には一日3000トンの湧水が流れてくるんです。その湧水の清冽な美しさに感動すら覚えます。
そして、あまりにも水が澄んでいるために、鯉が宙に浮くかのように見えるんですよ


年間を通して水温も変わらないので、ここで暮らす鯉にはストレスが溜まらないだろうなと思ったりもします。
でも、ふと思ったのは鯉ってあまりにも澄みきった水よりも、適度に濁った水の方が好きなんじゃないのかなってことなんです


というのは「寛政の改革」で有名な老中松平定信は、清廉潔白な人物として有名でした。
彼は田沼意次、意知の時代の賄賂にまみれた政治を立て直そうと厳しい締め付けをしていくのですが、
その時に「白河の清きに魚も住みかねてもとの濁りの田沼恋ひしき」という歌が詠まれました。
この歌はもちろん真面目すぎる松平定信の政治を皮肉ったものなのですが、
ワタクシ、この歌の印象が強くって鯉や鮒というのは適度に汚い水が好きなのかなっていつも思うんですよ


軒下からはコンコンと水が湧いていました。あらためて、日本って水に恵まれた国だなぁって感じたワタクシでした

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


外国を旅すると、水道水の水を飲むことが出来ない国が大半です。日本のように安心して水道水を飲める国は希少なんですよ。
かつて「日本人は水と平和はタダだと思っている」と、日本を揶揄した言葉がありましたが、
水と平和が当たり前に享受できる国って素晴らしいなぁって思いますね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


思い出の味-長崎県島原市:「手打ちうどん ほんだ」

2023年01月09日 | 長崎
Noodle Restaurant “Honda”, Shimabara City, Nagasaki Pref.

さてさて、長崎県島原市にやって来たワタクシ達は、島原市の中心部へと向かいました


ここは武家屋敷街なのですが、17世紀初頭に松倉重政が島原城を築城した時、城の西に接するこの一帯に下級武士の屋敷街が造られました。
この時に飲料水などの生活用水として、ここから2キロほど離れた場所から水路を引き、湧水を流し続けていました。
以来400年近く武家屋敷と水路が当時の姿のまま残っています


現代になっても地域住民が水路を大切に扱い、このように綺麗に保存されています。
今では島原を代表する水の名所として、毎日たくさんの観光客が訪れるんですよ


一屋敷は三畝(90坪)ずつに区切られ、住居は25坪ほどの広さになっています。
屋敷内には藩命で梅・柿・蜜柑類・枇杷などの果樹を植えさせ、四季の果物は自給できるようになっていたそうなんです


島原の町は湧水があちこちで見られ、美しい水路が至る場所で見られるんですよ


時刻が11時30分になりました。「お昼ご飯をどこで食べようか」ということになるのですが、
ワタクシ達は11年前に島原を訪れたことがあり、その時に美味しいうどんを食べたんです
「もう一度あのうどんを食べたいなぁ」ということになり、ワタクシは場所も覚えていたのでそちらに向かいました。
お店は「手打ちうどん ほんだ」という、年配のご夫婦でやっておられる小さなお店です


どーですか。家人は肉うどんが好きで、一緒にうどんを食べに行くと、よく肉うどんをオーダーするのですが、この日もそうでした。
美味しそうな「肉うどん」です。店の内装も、店のメニューも、そしてうどんの味も11年前と全く変わっていませんでした


どーですか。これは「こんぴらうどん」というメニューで、海老の天ぷら、甘いお揚げさん、たっぷりのワカメが入っています。
それがどうして「こんぴら」というネーミングになるのかはわかりません


九州に行くと、うどんの麺はフワッとした柔らかめの麺なんですよ。ここのうどんもフワッと、そしてモチモチしたうどんです。
観光客があまり来るようなお店じゃないかもしれませんが、島原に行く人にはお勧めしたいうどん屋さんです。
11時30分から15時までの営業ですが、麺が売り切れてしまうと早く閉店してしまうようですのでご注意を

「手打ちうどん ほんだ」…長崎県島原市加美町1010

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


うどんは全国どこに行ってもよく食べられる料理だと思いますが、九州はうどんのお店が多いように思います。
特に福岡から大分のあたりでは「ごぼう天うどん」というのが絶品でして、私は九州に行く度に食べています。
(今回も大分に行く道中、福岡の古賀SAの食堂で食べました)
福岡というと「博多ラーメン」が全国的に有名ですが、地元の人はラーメンよりもうどんをよく食べるようですね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね


海に一番近い駅-長崎県島原市:大三東駅

2023年01月08日 | 長崎
Omisaki Station, Shimabara City, Nagasaki Pref.

さてさて、12月28日なのですが、この日、ワタクシ達は長崎県島原市の雲仙温泉に宿泊することにしていました。
そこに行く前に、まずは島原市にある島原鉄道大三東駅に立ち寄ることにしたんです。
この駅、「大三東」と書いて「おおみさき」と読むんです。ちょっとした難読地名かな


ここ大三東駅ですが、最近は二つのことでちょっと話題になっており、訪れる人が増えているんですよ。
特に若い人が「インスタ映え」を狙ってこの駅にやってくるそうなんです。
ワタクシ、この駅の時刻表を見てみると午前10時23分に上下線の列車交換があることがわかりましたので、
この時間に合わせて家人の実家を出発したのですが、現地に10時20分に到着しました。
この辺りの時間配分は我ながら「アッパレ」をあげたいものですわ


この駅の話題の一つが「日本で一番海に近い駅」としてメディアでよく紹介されていることなんです。
キリンレモンのCMで上白石萌音さんがロケした場所として、一躍知られるようになったそうです


「海に近い駅」というのは、ここ大三東駅以外にもいくつかあるのですが、駅の向こうに見えるのは有明海です。
有明海は干満の差が極めて大きく、干潮の時間帯だと海のかなり向こうまで干潟になるはずなんですよ。
ワタクシ達が訪れた時間帯は満潮に近い時間だったのでしょうね。これは幸運でした


列車がやって来ました。青い海に鮮やかなイエローが映えます。列車の前に「マモル号」というプレートが掛かってありました。
「マモル」とは一体何者なのか、まさかローカルタレントかな…と思いながら調べてみたら、
島原新聞やFMしまばらの社長を勤めた人だそうで、とりわけ島原の防災に関わるインフラ整備に尽力した人だそうです


1時間に一本くらいしか列車が来ないこの駅で、貴重な列車交換の瞬間を撮影することが出来ました


そして、もう一つのこの駅の話題が列車の向こうに見える黄色いハンカチなんですよ


島原鉄道では、2015年度からスタートした「幸せの黄色い列車王国プロジェクト」の一環で、大三東駅を「幸せ祈願スポット」として、
メッセージを記入した「黄色いハンカチ」を掲げるイベントを開催しているそうなんです
(一定期間掲げられたハンカチは神社に奉納されるのだとか)


ワタクシ達もガチャガチャで黄色いハンカチを購入し、願いを書いて掲げてきました。
どうかささやかな願いがかないますように

使用したカメラ:FUJIFILM X-T30


この日、駅には私たち以外に10人くらいの人が来ていました。中には韓国からの観光客もいました。
列車の写真を撮る撮り鉄は少なく、ほとんどが海や黄色いハンカチを撮影に来ている「インスタ映え」を狙う若者たちでした。
鉄道というものが本来の鉄道業務とは違う部分で注目を浴びるのは、いささか残念な気がしないわけではありませんが、
地方のローカル私鉄にとっては、どんな理由であれ話題になって売上が増えるのはありがたいですね。



ブログランキングに登録しています。こちらをクリックしたいただくと嬉しい限りです。
写真日記ランキング
面倒ですが紋をクリックした後は、ブログランキングのページが開くまでお待ちくださいね