ささやかなお土産-大阪市中央区：大阪農林会館

Osaka Nourin Kaikan Bldg., Chuo Ward, Osaka City

さてさて、重厚な雰囲気漂う大阪市中央区の大阪農林会館へやって来たワタクシは、
ビルの中をウロウロしてはカメラのレンズを向けるのに熱中しておりました。


ワタクシは明治から大正期にかけてのレトロ建築、擬洋風建築というのが好きでありまして
建物自体の美しさもそうなのですが、欧米諸国に追いつき追い越そうとしていた日本人の心意気というものを感じるんですよね。
この建物は昭和3年に建てられたのですが、大阪の古き良き時代の息吹を感じます。


この一帯は大阪大空襲で町が焼野原になったのですが、空襲で使われたのは焼夷弾でしたので木造家屋は片っ端からやられたのですが
鉄筋コンクリート造りの建物は焼け落ちることなく生き残ったのですね。
そういえば大阪市内にあるワタクシが通った高校の図書館に、周囲の建物がすべて焼け払われている中に
高校の校舎だけが残っている写真があったのを思い出しました。その校舎も十数年前に建て替えられてしまいました。


廊下の壁にワタクシの靴音が反響します。「ワッ」と大きな声を出せば大きな反響音が楽しめそうですが、
いくら厚顔無恥なワタクシでもそれは恥ずかしくて出来ませぬ。


エレベーターもいいのですが、階段をトントンと上がって行きますと、４階に素敵なお店がありました。


ワタクシはあまり物欲というのが無いのですが(カメラやレンズは別ですが)、文房具は大好きなんです。
FLLANAGANという輸入文具を売っているお店があったので、ワタクシは吸い寄せられるように入店いたしました。


ワタクシにとって素敵な文房具というのは、別に「見た目が可愛い」「オシャレ」というものではありません。
使いやすさの中に「機能美」を感じるような文房具が大好きなんですよ。


ワタクシは大学の時に地図などの図面をよく描きました。その時に惹かれたのはドイツ製の製図ペンや鉛筆でありました。
この日は「ドイツ製のシャーペンがあれば欲しいなぁ」と物色しておりました。


ワタクシが大好きなファーバー・カステルというドイツの会社のシャーペンがありましたので、迷うことなくこれを購入。
ついでにスペイン製のメモ帳も購入しまして、旅行に行った時に記録を書くために使うことにいたしました。
この日のワタクシのささやかなお土産ですね。
そうそう、ここのお店の店員さんがすごく感じのいい方で、また心斎橋の方に行く時には立ち寄りたいお店が増えました。

FLLANAGAN…大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館4階


初めて訪ねた大阪農林会館でしたが、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
今度は大阪市内のレトロビル巡りでもしてみようかなぁ。

大阪農林会館…大阪市中央区南船場3－2－6

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


大阪市で生まれ育ったのに、まだまだ知らない「大阪」がたくさんあるものです。
テレビなどで異様に誇張される下品さ、ガラの悪さではなく
本来の大阪が持っている人情味、親しみやすさなどもこのブログで紹介していきたいですね。


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