「氣を出す」とは何か。
氣が滞ると、心を自在に使うことが出来なくなります。
このとき、氣を出すことによって、氣の滞りが解消されます。
氣を出すことによって、新たな氣が入ってくるからです。
私は2歳くらいから心身統一合氣道の稽古をしていますが、
子供の頃は、氣を出すことが良く分かりませんでした。
「何を」「どうする」ことなのか具体的でなかったのです。
その頃、こんな出来事がありました。
当時、有段者を目指して熱心に稽古なさっていた方がいました。
不運なことに、この方は交通事故に遭い、大きな怪我を負って、
ほとんど動けない状態になってしまいました。
当時の医療では、元通りに回復する見込みはなかったのです。
周囲の多くの人が「もう稽古は出来ないだろう」と感じていた中、
しばらくして、付き添いの方と共にご本人が道場に来られました。
予定していた審査を受けさせて欲しい、と言われるのです。
技は全く出来ませんが、氣合いや号令ならばかけられるとのこと。
当時の指導者たちは困惑して、この方だけ特別扱いは出来ないと、
申し出を断るべきではないかと話し合っていました。
藤平光一先生がこの話を耳にしたのは、ちょうどそのときでした。
事情を聴いた藤平光一先生は指導者たちを集め、一喝をしました。
「お前たちは日頃、いったい何を教えているのか。
この方は、事故によって技の動きは全く出来なくなってしまった。
しかし、出来ないことに絶望するのではなく、出来ることを探し、
それに全力を尽くそうとしている。
これを、氣を出すというのだ。よく覚えておけ!」
審査を受験したこの方は、見事な号令をかけていました。
審査に立ち会った藤平光一先生はにっこりと「合格です」と言われ、
氣を出すことを実践するこの方に最大の賛辞を送りました。
それに対して、この方は「これからも氣を出していきます」と応え、
その眼には大粒の涙がこぼれていました。
心身統一合氣道は「氣を出す」ことを目的に稽古をしています。
当時も私は知識としては教えられていましたが、この出来事を通じて、
「氣を出す」とは何かを学びました。
ときに、私たちは逆境に直面します。
そんなときは、周囲は「出来ない」ことでいっぱいになっています。
そこで、出来ないことをみて腐ってしまうのか、出来ることを探して、
それに全力を尽くすかでは、人生は大きく変わることでしょう。
たいへんなときだからこそ、「氣を出す」ことが必要なのです。
氣が滞ると、心を自在に使うことが出来なくなります。
このとき、氣を出すことによって、氣の滞りが解消されます。
氣を出すことによって、新たな氣が入ってくるからです。
私は2歳くらいから心身統一合氣道の稽古をしていますが、
子供の頃は、氣を出すことが良く分かりませんでした。
「何を」「どうする」ことなのか具体的でなかったのです。
その頃、こんな出来事がありました。
当時、有段者を目指して熱心に稽古なさっていた方がいました。
不運なことに、この方は交通事故に遭い、大きな怪我を負って、
ほとんど動けない状態になってしまいました。
当時の医療では、元通りに回復する見込みはなかったのです。
周囲の多くの人が「もう稽古は出来ないだろう」と感じていた中、
しばらくして、付き添いの方と共にご本人が道場に来られました。
予定していた審査を受けさせて欲しい、と言われるのです。
技は全く出来ませんが、氣合いや号令ならばかけられるとのこと。
当時の指導者たちは困惑して、この方だけ特別扱いは出来ないと、
申し出を断るべきではないかと話し合っていました。
藤平光一先生がこの話を耳にしたのは、ちょうどそのときでした。
事情を聴いた藤平光一先生は指導者たちを集め、一喝をしました。
「お前たちは日頃、いったい何を教えているのか。
この方は、事故によって技の動きは全く出来なくなってしまった。
しかし、出来ないことに絶望するのではなく、出来ることを探し、
それに全力を尽くそうとしている。
これを、氣を出すというのだ。よく覚えておけ!」
審査を受験したこの方は、見事な号令をかけていました。
審査に立ち会った藤平光一先生はにっこりと「合格です」と言われ、
氣を出すことを実践するこの方に最大の賛辞を送りました。
それに対して、この方は「これからも氣を出していきます」と応え、
その眼には大粒の涙がこぼれていました。
心身統一合氣道は「氣を出す」ことを目的に稽古をしています。
当時も私は知識としては教えられていましたが、この出来事を通じて、
「氣を出す」とは何かを学びました。
ときに、私たちは逆境に直面します。
そんなときは、周囲は「出来ない」ことでいっぱいになっています。
そこで、出来ないことをみて腐ってしまうのか、出来ることを探して、
それに全力を尽くすかでは、人生は大きく変わることでしょう。
たいへんなときだからこそ、「氣を出す」ことが必要なのです。
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