松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

化血研の不正に怒りを感じます

2016年01月09日 | 日記
 一般財団法人「化学及血清療法研究所」が、国の承認と異なる方法で血液製剤やワクチンを不正に製造し、長年にわたり隠してきました。
 利益を優先させた「常軌を逸した隠ぺい体質」などが明らかにされました。
 内部告発があり、医薬品の審査や承認を行う医薬品医療機器総合機構(PMDA)が昨年5月に、化血研に立ち入り調査して発覚しました。
 化血研第三者委員会の調査報告書は、国の承認にない添加物を不正に加えるなどして40年にわたり血液製剤を製造してきた経過や、とりわけ90年代からは製造記録を偽装するなど隠ぺいが組織ぐるみで行われた実態を明らかにしました。
 査察に備え、本物と偽物の2種類の「製造記録」を作り当局を欺いたり、製造記録などを過去にさかのぼって作り、紙に紫外線を当てて変色させ、年代を古くみせかけるなど悪質さが際立ちます。
 国は、医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づき、過去最長となる110日間の業務停止命令を出しました。期間は1月18日から5月6日まで、代替品の血液製剤やワクチン計27品目については、患者への影響を考慮して対象から除外。このため実際に出荷停止になるのは8品目にとどまります。
 厚労省は不正を把握した昨年6月に血液製剤の出荷を差し止め、9月にはワクチンの出荷自粛も要請しました。動物用ワクチンでも不正が判明し農水省が立ち入り調査を行っています。
 化血研が無届けで毒性の強いボツリヌス毒素を運搬していた問題が明らかになりました。
 2007年~15年に計4回、感染症法で定められた熊本県公安委員会への届け出を行わずにボツリヌス毒素を事業所外に運搬していました。(1月9日赤旗記事より抜粋)

 日本企業の不正行為が発覚しています。不正行為で一時的に利益を得ても事件が発覚したら企業の存続も困難になりますので、経営者の皆さん、働く労働者の皆さん、不正行為は行わないでください。
 まして、医薬の不正行為は人の命にかかわることです。
 国も、人の命に問題の医薬品で、1社だけの製造でなく複数社が対応出来るよう早急な対応を行うべきと私は考えます。