朴前大統領に出頭要請 裏金上納事件で=韓国検察
2017年12月20日 15時55分
【ソウル聯合ニュース】韓国の検察関係者は20日、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代に情報機関・国家情報院(国情院)が朴氏側に裏金を上納していた事件で、拘置所に勾留されている朴氏について容疑者として聴取する方針を明らかにした。
22日午前の出頭を求めたという。
検察は先月20日、朴氏の側近だった元青瓦台(大統領府)国政広報秘書官のアン・ボングン氏と元総務秘書官の李在晩(イ・ジェマン)氏を起訴し、朴氏を特定犯罪加重処罰法上の収賄、国庫損失などの罪の共犯者としていた。
朴氏は李氏らに対し、国情院から毎月5000万~1億ウォン(約520万~1040万円)ずつ、計数十億ウォンを受け取るよう指示した疑いが持たれている。
検察が朴氏を新たに起訴する場合、サムスングループからの収賄罪などに問われている裁判とは別に、国情院からの収賄罪でも裁判を受けることになる。
ただ、朴氏は健康上の理由などを理由に出廷を拒否しており、検察の出頭要請に応じる可能性は低いとみられる。
法曹界では朴氏の逮捕後のように、検察が拘置所で取り調べを行うとの見方が出ている。