米ユダヤ系団体、韓国BTSに謝罪要求「過去をあざけるバンド」
2018.11.13 08:31
米ユダヤ系団体が11日(日本時間12日)、原爆のきのこ雲がプリントされたTシャツを過去に着用したことで、日本のテレビ出演が中止になった韓国の男性音楽グループ「BTS(防弾少年団)」が、これまでナチスを想起させる衣装や旗を使用していたとして非難。
「日本の人々とナチスの被害者に謝罪すべきだ」と声明を出した。
BTSを巡る騒動は日韓両国の間を超え、世界にも広がった。
米ロサンゼルスに本部を置く世界最大級のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」は、「BTSは日本の人々とナチスの被害者たちへ謝罪する必要がある」と公式ホームページ上に声明を出した。
同センターのエーブラハム・クーパー副所長は「長崎への原爆投下と被爆者をあざ笑うTシャツを着たことは、過去をあざけるこのバンドの最新の事例に過ぎない」とBTSを厳しく批判した。
さらにクーパー氏は、所属会社に対しても「宣伝などにおいて、過去の記憶を安易に誹謗(ひぼう)してきたことは明らか。
韓国や世界の若者たちが、歴史の教訓を消し去ることを助長してしまう」と謝罪を要求した。
同センターは、BTSのメンバーが過去にナチス親衛隊の記章があしらわれた帽子をかぶり、公演で「気味悪いほどナチスの鉤十字に似た」BTSの旗を振るなどのパフォーマンスを行ったことを問題視した。