韓国の文在寅(ムンジェイン)政権が9日に法相候補として発表した文氏側近の曹国(チョグク)氏の娘に大学への不正入学や奨学金不正受給の疑いがあるとして、ソウル中央地検は27日、娘の母校の高麗大など関係先の強制捜査に乗り出した。

聯合ニュースなどが伝えた。

野党や保守メディアが連日批判、文氏の不支持率が高まっており、国政運営にも影響が出かねない状況だ。

韓国では、日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の破棄決定はこの疑惑から関心をそらす狙いがあったのではないかとの見方も出ている。

曹氏は27日「検察捜査により早期に事実関係が解明されることを願う」とのコメントを出した。

9月2、3日には曹氏の法相起用に関する国会の人事聴聞会が開かれる予定で、野党側から厳しい追及が予想されそうだ。

26日発表の世論調査会社「リアルメーター」の調査結果では、文氏の不支持率が50・4%となり、支持率46・2%を上回った。

曹氏の娘の疑惑が影響しているとの見方が大勢だ。(共同)