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韓国ムン大統領 任期満了まで1年 支持率最低水準に

2021-07-02 18:26:11 | 日記

韓国ムン大統領 任期満了まで1 支持率最低水準に

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韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領は、9日で任期の満了まで残り1年となります。

支持率が就任以来最低の水準に落ち込み、求心力の低下が指摘される中、冷え込んでいる日本との関係で任期内に事態を打開するのは難しいのではないかという見方も出ています。

韓国の大統領の任期は15年限りで再選は認められておらず、2017年に就任したムン・ジェイン大統領は、1年後の来年59日に任期満了となります。

ムン大統領は、北朝鮮との関係改善を最優先課題に掲げ、2018年には三たび南北首脳会談を行いました。

しかし、おととしアメリカと北朝鮮の2回目の首脳会談が物別れに終わってからは、韓国と北朝鮮の関係も行き詰まっています。

さらに、不動産価格の高騰などで支持率が就任以来最低の30%前後に落ち込んでいて、先月の首都ソウルと第2の都市プサン(釜山)の市長選挙ではムン政権を支える与党が大敗しました。

その与党内では、来年3月の大統領選挙に向けてムン大統領に近い主流派と非主流派がせめぎ合っており、大統領の求心力の低下が指摘されています。

ムン大統領としては、今月21日の米韓首脳会談などをきっかけに、北朝鮮との対話の再開に向けた機運を高めたいところですが見通しは立っておらず、厳しい政権運営を迫られそうです。

 

こうした中、冷え込んでいる日本との関係でも、慰安婦問題や太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題で、日本側にとって受け入れ可能な解決策を示すことができるのかは不透明で、任期内に事態を打開するのは難しいのではないかという見方も出ています。

ムン政権下で積み上がった課題

ムン・ジェイン大統領の支持率が就任以来最低の30%前後に落ち込んでいるのは、国民の生活にかかわる経済政策の失敗が影響しています。

世論調査で、ムン大統領を支持しない理由として最も多かったのが、首都圏を中心とした不動産価格の高騰です。

韓国では、ソウルやその近郊に全人口の半分が集中し、慢性的に住宅が不足していることに加え、低金利政策が続く中で不動産への投資が過熱したことなどから、ソウルではムン大統領就任後、マンションの平均価格が2倍近く上昇しました。

ムン政権は、不動産価格の抑制を図ろうとこの4年間にさまざまな政策を打ち出しましたが、価格上昇には歯止めがかからず、国民の不満につながっています。

こうした中、ことし3月、土地住宅公社の職員らが開発計画の発表前に値上がりが見込まれる土地を不正に購入していた疑惑が浮上。

ムン大統領は「公正な社会を実現する」と訴えていただけに、大きな反発につながりました。

また、ムン大統領は就任時から若者の雇用の確保に取り組むと強調してきました。

しかし、この4年間で雇用は改善せず、若い世代の支持離れにつながったと指摘されています。

新型コロナウイルス対策をめぐっても、批判や不満が高まっています。

去年前半は、徹底的なPCR検査などで感染の広がりを抑え、評価されましたが、去年12月に1日当たりの感染者数が過去最多になり、その後もさまざまな規制を行ってきましたが、感染者を大きく減らすことはできていません。

また、ワクチンの接種は2月下旬から開始しましたが、ほかの国にくらべてワクチンの確保が遅れたという批判も出ました。

最重要課題に掲げる南北関係も停滞したままです。

先月下旬に韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン(金正恩)総書記を批判するビラを飛ばしたことに、北朝鮮が強く反発していて、事態打開の糸口すら見いだせていないのが実情です。

今月21日にワシントンで行われるバイデン大統領との首脳会談で、アメリカ側に対し、北朝鮮との対話の早期再開に向けた働きかけも行いたい考えとみられますが、北朝鮮の人権問題などで、双方の間には立場に差があるとの指摘も出ています。

次期大統領候補 注目の2

韓国の次の大統領選挙は、10か月後の来年3月に行われます。

各党の候補者選びはこれから本格化しますが、7日に発表された韓国ギャラップの世論調査で、次の大統領にふさわしい人物として1位(25%)になったのは、革新系の与党「共に民主党」に所属し、ソウル近郊のキョンギ(京畿)道知事を務めるイ・ジェミョン(李在明)氏です。

前回の大統領選挙の際は、党内の候補者選びで敗れましたが、パク・クネ(朴槿恵)前大統領を激しく批判するなど、歯に衣着せぬ発言で注目を集めました。

人権派弁護士出身のイ・ジェミョン氏は、わかりやすいメッセージや大胆な行動力で支持を広げていると指摘されています。

国民の関心が高い経済対策では、一定額を無条件で支給し、最低限の所得を保障するベーシック・インカムの導入を掲げています。

道知事として新型コロナウイルス対策では2度にわたり市民に支援金を支給しました。

また、就職支援などにも力を入れ、SNSを積極的に活用し、若い世代にも浸透しています。

ただ、ムン大統領とは距離があるとされ、党内での支持をいかに広げることができるかが課題となっています。

このほか与党内では、ことし3月まで与党の代表を務め、韓国政界きっての知日派としても知られるイ・ナギョン(李洛淵)氏や、先月まで首相として新型コロナウイルスへの対応などを率いてきたチョン・セギュン(丁世均)氏の名前もあがっていますが、世論調査での支持率は、それぞれ5%と1%にとどまっています。

一方、世論調査で3ポイント差の2位(22%)になったのは、検察のトップ、検事総長をことし3月まで務めたユン・ソギョル(尹錫悦)氏です。

ユン氏は、政党に所属せず政治経験もありません。

検事総長として、ムン政権をめぐる疑惑の捜査を指揮し、大統領の側近だったチョ・グク元法相を辞任に追い込むなど政権側と激しく対立。

政権の圧力に屈しない姿勢が公正な社会を求める有権者から支持を集めているとみられます。

検事総長を辞任する際には「今後、どんな立場にあっても、自由民主主義と国民を守るために全力を尽くす」と述べ、政界に進出するのではないかという見方が広がりました。

検事総長を辞めてからは表舞台にほとんど姿を見せておらず、韓国メディアは、専門家との会合を重ねるなどして、大統領選挙に向けた準備を進めているとの見方を伝えています。

また、ユン氏の考え方を探ろうと、関連する書籍が相次いで出版されるなど、その動向が注目されています。

政権交代を目指す保守系の最大野党「国民の力」は、先月の2つの市長選挙で圧勝しましたが、大統領選挙に向けては世論調査で上位に入るような有力な人物がいません。

このため、野党の支持者などからは、ムン政権と対じしてきたユン氏への期待が高まっています。

専門家「選挙後も日韓厳しい」

日韓関係に詳しい韓国のソンゴンフェ(聖公会)のヤン・ギホ(梁起豪)教授は、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題や慰安婦問題などについて、「両国間の立場の違いが大きく、来年3月には大統領選挙があり、ムン政権が日本に完全に譲歩する解決法を提示するのはかなり厳しい」と述べました。

また、次の大統領選挙の後についても「過去の歴史の争点について、すでに司法が出した判断があるため、これを前提に韓国政府は可能な方法を探さなければならず、革新政権でも保守政権でも大きな違いはないだろう」と分析しました。

そのうえで、日韓関係の改善に向けては「朝鮮半島の非核化や中国への対応は、両国が共有している認識だ。北東アジアの国際情勢の中で、両国が戦略的な利益を共有できるよう対話と意思の疎通を通じて交渉していく努力が必要だ」と指摘しました。


祖国日本を貶める慰安婦騒動に憤った元軍人たちが声をあげた。

2021-07-02 18:19:13 | 日記

祖国日本を貶める慰安婦騒動に憤った元軍人たちが声をあげた。

『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』刊行

国際政治学者 藤井厳喜氏 激賞「非常に貴重な、当時を知る軍人たちの証言。朝鮮人慰安婦自身の声も出てくる。慰安婦とはどんな存在だったのか、この本を読めば真実がわかります」

株式会社ハート出版

2020年1月10日 10時10分

 

株式会社ハート出版(本社:東京都豊島区池袋 代表取締役:日高裕明)は、戦時中、慰安婦と関わりのあった元日本軍人たちの証言を集録した『日本軍人が証言する戦場の花 朝鮮人慰安婦』を発売。慰安婦問題に関しては、政治的な意図から歪曲された情報が多い中で、本書は、慰安婦の真実が書かれた信頼できる一次資料です。


朝日新聞の捏造記事から始まった慰安婦問題は、今や諸外国や国連をも巻き込んだ一大国際問題に発展した。日本軍の“性奴隷”だったとされる慰安婦の像は、今や世界中に設置されている。
 

グレンデール市の慰安婦像


そんな中、注目すべき本が出版された。慰安婦に接した元日本軍軍人たちの証言集である。本書は、「昭和史研究所会報」(同会代表:故中村粲獨協大学名誉教授)に連載された「慰安婦問題:証言と手記」をまとめたものだ。昭和史研究所のこの調査は、慰安婦問題を対日糾弾の手段とする勢力に対抗するために、史実を明らかにしようとしたものである。

本書では、様々な地域、部署、階級の20名の元軍人等が、そのほとんどは実名を出して、慰安婦にまつわる実体験を語っている。顔写真まで提供された方も6名いる。自分たちの話に嘘はないことを示そうという意志の現れであり、事実無根のプロパガンダで祖国が、そして自分たちが貶められたことに対する、彼らの心からの叫びと言ってよい。
彼らの主張は、次のように、慰安婦に対する残虐非道行為など一切なかった、という点で一致している。

「慰安所の半島出身女性に対し、不当な行為は一切していません。これは私が司令部付慰安係だったから判るのです」

「半島女性は我が中隊に協力的で、何か宴会があるときなど参加してくれて兵全員に酒をついでくれたりしたので、兵士はこの女性を大切に扱い、よく言われている暴行などは一切ありませんでした」
 

休日に兵隊さんと花見を楽しむ朝鮮人慰安婦


「結論的に重ねて申し上げる。日本軍が朝鮮や中国の女性を強制的に連れてきて慰安婦にした事実はない。…彼女たちの行為は商行為であり、業者が営業としてやっていたのである」

真実を知る彼らの文章からは、韓国側の主張する嘘が、日本国内においてさえまかり通っていることに対する憤りが感じられる。慰安所設置に関わったある主計軍曹はこう語る。

「現世の人権擁護者や平和論者の諸君。世の中自分が実際見聞した事以外の不透明な事を天下に公表するな。まして六十年も昔の事を。これからの日本を背負って立つべき若い世代にウソを載せた教科書で教育するな」

慰安婦を面接した元特務機関員の方はこう述べている。

「戦後の政治家達の発言で強制的に慰安婦が発生したかの如く伝えられ、金持ちになった日本に裁判沙汰までして金を要求されて、これまた考えの足らぬ裁判官までこれを手伝う風景をみて私は残念でならぬ」

また、次のように、朝鮮人慰安婦たちと過ごした日々を、良き思い出として切々と語る方々もいる。

「純情だった彼女達が、今、どこでどうしておるのやら。まさか、慰安婦訴訟などには参加してはいまいと思うが、何日までも思い出に残る、戦場の女達である。今もなお、嫋々として哀切を帯びた歌声が、聞こえてくるような気がしてならない」

「(慰安婦たちは)暗い境遇とは思えぬほど明るく暮らしていたことが、私の脳裏に残っている。私は彼女等とは平素日本人同士として親しくつき合っていた。彼女等は私の宿舎へもよく遊びに来て…自分等で作ったキムチを持って来てくれた。私がキムチの味を知ったのは、彼女等のお陰である」
 

余暇に部隊に来て雑誌を読む朝鮮人慰安婦


本書には、米軍による日本軍慰安婦の調査報告も掲載されているが、これもまた、韓国側の主張が嘘であることを物語る内容になっている。
 

ビルマのミッチーナで連合軍の捕虜となった朝鮮人慰安婦


本書を読めば、当時の慰安所や慰安婦がどういうものだったのか、その実態を理解することができ、韓国側の言う“強制連行”や“性奴隷”などの主張が、いかに荒唐無稽なプロパガンダか、ということもわかるはずである。

監修者の目良浩一氏は、米グレンデール慰安婦像撤去訴訟の原告の一人で、家を売却までして莫大な費用のかかる裁判に挑み、日本の名誉回復のために尽力された方である。残念ながら、本書発売の二日後に亡くなられ、本書が最後の著作(監修書)となった。
 

目良浩一氏


なお、本書を企画・編集した、「歴史の真実を求める世界連合会」(GAHT)の副理事長・細谷清氏によると、同会は、慰安婦問題の主戦場である米国で、本書の英語版に相当する図書の発行を準備中とのことである。心ある方々には、ぜひ本書を購入することでご支援をお願いしたい。


【目次】


発刊によせて 目良浩一
はじめに 細谷 清
本書の読み方(地図および陸軍軍人給与表、当時の米価)

第一部 中国と朝鮮半島の話
第一話 「幸せ!」と語った朝鮮人慰安婦 広瀬利文
第二話 朝鮮の慰安所、軍の強制絶対になし 中島 實
第三話 担当警察官の証言 〈語り手〉鈴木武夫 〈聞き手〉中村粲
第四話 慰安所はこうして出来た S・G(匿名希望)
第五話 金目当ての朝鮮女性たち 勝又正彦
第六話 元陸軍宣撫官が実態公表―強制連行なし― 蓮井敏雄
第七話 聖娼の住む街 山西省の朝鮮人慰安婦―戦場の花「慰安婦」に敬礼― 冨田茂男
第八話 強制連行したのは朝鮮・中国人業者―朝鮮人慰安婦が実態告白― 住田朝吉
第九話 慰安婦集めたのは朝鮮人 伊庭野政夫
第十話 私の戦争体験 慰安婦強制連行絶対に無し、略奪と強姦は厳禁 森島 隆
第十一話 突然、慰安婦に抱きつかれ M・K(匿名希望)
第十二話 〈元徐州特務機関員の手記〉私は朝鮮人慰安婦を面接した 宇野竹一
第十三話 中国の鉄道で徐州市におりました 谷津文雄

第二部 東南アジアと南洋の島々
第十四話 南方慰安婦の実態 重村 實
第十五話 フィリピンの慰安婦 朝は教会礼拝、午後は慰安婦 星野正信
第十六話 朝鮮人慰安婦が料金争い「二発やったら二発分払え」 本名庄一
第十七話 強制連行は事実ではない 元松和夫
第十八話 「性奴隷」も事実ではない 楢木野判
第十九話 戦争中は周旋屋稼業 菊田宗廣
第二十話 歴戦の元将校 慰安婦問題を語る 井上 咸

第三部 参考:米国軍人が語った朝鮮人慰安婦
第二十一話 「慰安婦は娼婦であった」 米陸軍OWI心理戦チーム
第二十二話 日本人捕虜の証言「慰安婦は駐屯前よりそこにいた」 連合軍翻訳通訳部局

あとがき 小山和伸


 残り1年切った文在寅政権、その先の日韓関係は 「反日種族主義」著者に聞いた 

2021-07-02 16:56:05 | 日記

世界の中の日本

 残り1年切った文在寅政権、その先の日韓関係は 「反日種族主義」著者に聞いた 

2021-07-02 16:49:53 | 日記

 

 残り1年切った文在寅政権、その先の日韓関係は 「反日種族主義」著者に聞いた 

残り1年切った文在寅政権、その先の日韓関係は 「反日種族主義」著者に聞いた 

揺れる世界 日本の針路 2021.06.28

「反日種族主義」著者の一人、李栄薫氏(本人提供)

 

韓国の文在寅政権の任期が残り1年を切った。

様々な政治家が来年3月の大統領選に名乗りを上げ始めた。

停滞していた保守勢力も少しずつ支持を回復している。

一方、文政権下で最悪の状態に陥った日韓関係には改善の兆しが見えない。

関係悪化の原因はどこにあったのか。

状況は変わりつつあるのか。

2019年7月に出版され、大きな話題を呼んだ「反日種族主義」の著者の一人、李栄薫元ソウル大教授に話を聞いた。(牧野愛博)

――「反日種族主義」が韓国に残る理由と背景を教えて下さい。

韓国には日本に対する敵対的な感情が残っている。

歴史的な背景が大きいが、時代の状況によって感情が和らぐ時もあれば激しくなるときもある。

1965年の日韓国交正常化から90年代初めの盧泰愚政権までは友好的だった。

日本の協力で韓国経済が高度成長し、韓国の対日感情が徐々に良くなり、日本でも同じ現象が見られた。

ところが、1993年に金泳三政権が登場してから、日韓関係に葛藤が産まれた。

韓国の民主化勢力は65年の日韓基本条約に反対していた。

金泳三氏は独島(竹島)に施設を作り、独島を巡る紛争を巻き起こした。

このころから、慰安婦や徴用工などの問題も新たに提起され、日韓両国の相手に対する感情が悪化した。

「反日種族主義」には、歴史的背景だけではなく、韓国の民主化勢力が政治手段としたことも大きく影響している。(反日種族主義は)いまだに韓国に残っている。

――「事実を事実のまま伝える」という信念のもと、この本を書かれたと聞いています。

韓国の経済史を研究してきた。

日本が支配した1910年から45年にかけ、韓国の社会や経済に重要な変化が生まれた。

日本経済の一部として、日本と同じ速度で成長した。

(朝鮮)総督府が韓国の土地や食糧を収奪した事実も誇張されたものだと主張した。

私は1990年代初めからこのような主張を始めた。

新しい創意的な主張だと思ったが、考えられないような批判を浴びた。

テレビが討論会での私の主張を報道すると、私を非難する電話や手紙が数万件にのぼった。

大学のキャンパスに直接やってきて非難する人も現れた。

「私が知っている祖国ではない」と思った。

ごくわずかの記者は理解を示してくれたが、主要メディアは、私と、私と同じ主張をする同僚たちを「歪曲した主張」と攻撃するか、沈黙した。

公開の席で私の主張を支持した政治家は一人もいなかった。

支持すれば、次の選挙で落選するからだ。

孤独な主張だったが、良い変化もあった。

「反日種族主義」は国家体制の深刻な危機を懸念して書いたものだが、約12万冊が売れる異例のベストセラーになった。

韓国の歴史教科書には1960年代から

「土地の40%が日本に収奪された」

「日本は、韓国のコメの半分を持っていった」

という記述があった。

多数の国民がそう信じてきたが、本によって歴史教育がでっちあげされた事実だと知った。

近年では教科書から、こうした記述がなくなった。「私の主張が変化を促した」と自負している。

ベストセラーになった「反日種族主義」


ベストセラーになった「反日種族主義」

 

――朴正熙政権は日韓関係を重視していたのに、なぜそのような歴史教科書が生まれたのですか。

「総督府による収奪」は元々、1950年代の日本の教科書に書かれていた内容だ。

日本の左派や朝鮮総連系の学者がこうした説を主張した。

その点で、日本の学界も責任を共有すべき問題でもある。

もちろん、日本の教科書を歴史的に検証もせず、「すべて日本に責任がある」とした韓国側の主張にも問題がある。

――2017年5月に登場した文在寅政権をどう評価しますか。

文政権は反日を利用するというよりも目的とした。

植民地時代や南北分断といった不幸な韓国近代史について、

韓国社会の問題点には触れず、

「日本が侵略したから」

「親日勢力がいたから」

という歴史観で団結し、成長した勢力だ。

この所信を政治目的とし、履行する機会を得た。

多数の国民の支持を得て政権が誕生したことに意気揚々とし、

日韓慰安婦合意を破棄し、徴用工訴訟問題を引き起こした。

日本企業に損害賠償を命じたのは司法判断だが、文政権の対日観から生まれた判決だと言える。

しかし、この判決は国際的な約束、国際法に違反したため、国際社会の支持を得られなかった。

日本から予想以上の反発も受けた。

日韓の友好が危機に陥った。

文政権は事態を収拾するため政策の変更を試みているが、根本的な修正には至っていない。

――韓国では最近、保守勢力の巻き返しも目立ちます。韓国社会に変化が起きているのでしょうか。

文在寅政権は反日政策のほか中国に接近する親中政策、北朝鮮の人権侵害や反民主主義にも決して批判しない従北主義を採ってきた。

韓国市民はこうしたなか、自由民主主義の価値を再び考える機会を持ち、危機感を感じ始めたようだ。

韓国保守勢力が復活したように見えるのも事実だ。

来年の大統領選では、国家体制の危機を感じる60代以上の高齢層と、文政権の経済・雇用政策に失望した20~30代の若年層が連合して、新しい保守政権を生み出すかもしれない。

ただ、それは、反日・親中・従北主義に危機感を覚えているだけに過ぎない。

韓国は西欧社会と比べ、個人や自由民主主義の価値を十分に理解していない。

韓国の政治体制は、いまだ不安定だとも言える。

――韓国には李さんのような方もいます。「反日種族」という書名は「韓国人はみなダメだ」という誤解を招いてしまいませんか。

韓国の親しい友人からも「韓民族を卑下したり侮辱したりするのは良くない」と忠告された。

多くの韓国人からも同じ批判を受けた。

私はそのたびにこう返答してきた。

皆、同じように自由民主主義を志している。

これは政治の問題ではない。

国民一人一人が相互に配慮し、信頼し合うという土壌がないと自由民主主義は失敗する。

韓国は建国以来、自由民主主義に関心を払ってきたのか。

その危機感から書名を決めた。

物質的だけでなく、精神的にも豊かになるためには批判的な省察が必要だ。

――本は日本でもベストセラーになる一方、「嫌韓派に利用された」という指摘も出ました。

人種や民族に対する偏見や差別、優越感から自由な国は、この地球上には存在しない。

日本に韓国に対する不当な偏見や優越感が残っているのは否定できない現実だ。

本がこの偏見や優越感を満足させた一面もある。

「反日種族主義」は日韓両国の自由な国民が国際的に連帯、協力することを願って書かれたものだ。

そのためには、日本人が、韓国がどういう状況にあるのかを知る必要がある。

そして、多数の日本人は偏見や優越感を持たない人々だと考えている。

――韓国は「反日種族主義」を克服できるでしょうか。

事実と関係のない偏見で日本を捉える集団的文化現象で、簡単には克服できない。

今もこの本に批判的な人々は大勢いる。

1965年に日韓基本条約を締結した朴正熙大統領のような政治的なリーダーシップ、契機が必要だが、そのような歴史的幸運は簡単には訪れないだろう。

しかし、放棄はできない。

少しずつ政治や文化を改善して前進するしかない。

日本は東アジアで自由民主主義と市場経済を持つ、韓国にとって重要なパートナーだ。

日本の人々も韓国の歴史的な背景も理解し、韓国が変わる日を待っていて欲しい。

 

イ・ヨンフン  1951年生まれ。韓国経済史研究でソウル大博士号。ソウル大経済学部教授を経て現在、李承晩学堂の校長職を務める。

 

牧野愛博朝日新聞記者

小生の意見 韓国の政治家はノーベル賞を受けた金大中でなく不幸にも凶弾に倒れた朴正熙大統領と思う。


「反日不買運動」の2年で投資も雇用も喪失!韓国が“脱日本”を進めたら世界が“脱韓国”になっていた

2021-07-02 12:55:47 | 日記

「反日不買運動」の2年で投資も雇用も喪失!韓国が“脱日本”を進めたら世界が“脱韓国”になっていた

7/1(木) 18:31配信

FNNプライムオンライン

 

日本政府が韓国向けの輸出管理の強化を発表してから、7月1日で2年。韓国では過激な反日不買運動が展開され、日本製品が姿を消した。

日本からの輸入が急増している。

FNN記者のイチオシのネタを集めた「取材部 ネタプレ」。

今回取り上げるのは、韓国ソウル支局の川崎健太記者が伝える「“脱日本”を進めたら皮肉にも世界が“脱韓国”」。

反日不買運動から2年…韓国に異変

FNNソウル支局 川崎健太記者:

徴用工問題で日韓が対立する最中、日本政府が韓国向けの輸出管理を強化すると発表してから2021年7月1日で2年です。

韓国側の反発は当時ものすごいものがありました。

“脱日本”をスローガンに、日本のモノを買わない、売らない、行かないという“ノージャパン運動”が韓国全土で展開されたんです。

家電とか自動車、お酒、衣類や化粧品。あらゆる日本製品が不買の標的となったわけです FNNソウル支局 川崎健太記者: ただあれから2年がたって、実は潮目が大きく変わってきました。

確かに韓国の日本からの輸入はいったん落ち込んだんですけれども、最近は急増しているんですね。

2021年1月から5月、日本からの輸入は2兆4000億円を超えています。

前年同期比で2割も増えているんですね。

この結果、韓国の貿易赤字(対日赤字)は1兆1100億円を超えて、結局前の日本依存の構図に戻りつつあるというわけなんですね

反日疲れで距離を置く人が出てきた

FNNソウル支局 川崎健太記者: これはなぜか。

そのキーワードがこちらです。反日疲れですね。

確かに反日不買運動は韓国全土で展開されたんですが、不買運動を強要されているようで嫌だと、いわゆる同調圧力を毛嫌いする人も中にはいまして、最近はノージャパン運動から距離を置く人も出てきたんですね

FNNソウル支局 川崎健太記者:

具体例を見ていきますとやっぱりこれですね。

日本製のビール。

2年前は輸入が9割減ったんですけど、今は回復傾向になってます。

あと不買サイトで、当時「nonojapan」というサイトが立ち上げられたんです。

韓国人が自分が不買したい日本製品をサイトに書き込んでみんなで共有しようというもので、アクセスが殺到したんですよ。

でもこれは2020年から書き込みが止まっています。

あとは旅行ですね。2021年4月の世論調査で、韓国人の6割がコロナが収束したら日本に行きたいと答えているんですね。

反日不買運動は熱しやすく冷めやすい若者たちの一時的なトレンドだった。これに過ぎなかったというわけなんですね

 

韓国企業の日本依存は変わらず

加藤綾子キャスター: でも川崎さん、この一時的なトレンドが過ぎたからといって、全体の輸入額がこんなに増えるものなんですか?

FNNソウル支局 川崎健太記者: そこが大事なポイントなんです。

というのも不買運動に参加していたのは消費者だけだったからです。

どういうことかというと、

韓国に駐在している日本の大手機械メーカーの社員さんに話を聞いたんですけれども、そもそも自分たちのような消費者向けじゃなくて法人向けの製品を扱う企業は、最初から不買の影響を受けなかったと。

日本が競争力を持つ業界では、今も韓国の日本依存は変わらないと話してくれたんですね

FNNソウル支局 川崎健太記者: これを裏付けるように、韓国の日本からの部品とか素材などの輸入なんですけど、2021年1月から5月で1兆5000億円を超えているんです。

前年比で15%増えている。

額としては、日本からの輸入額の半分以上に上るわけなんですよ。

そもそも韓国は内需が小さいと言われてますから。

貿易構造はこうなっています。

素材とか部品を輸入して、これを加工して完成品として半導体などの形で輸出する。

いわば、外国頼りですね

FNNソウル支局 川崎健太記者:

なので、日本からのこうした素材とか部品の輸入は欠かせないわけなんです。

確かに輸出管理を受けてこの2年間、文在寅政権はこうした素材分野の国産化を進めて、ここでも脱日本を強調してきました。

ですが韓国メディアは、やっぱり「日本が数十年かけて築いた技術に短期間で追いつくのは難しい」と結構冷静に受け止めているんです

不買運動の結果は世界からの投資激減

FNNソウル支局 川崎健太記者:

その輸出管理強化を受けて、逆に激減したものがあるんですよ。

これが世界の韓国への投資なんですね。

2020年の日本から韓国への投資額は800億円を超えていて、額は大きいんですけど前年からは半減してるんですね。

同じく、日本から韓国に新たに進出する企業も半減しているんです。

この背景としては、やはり過激な不買運動で韓国で企業活動を行うのはリスクが高いと判断しているものと見られています

FNNソウル支局 川崎健太記者:

この“脱韓国”は日本だけじゃないんです。

アメリカも韓国への投資が2割減りました。

EUからも韓国への投資が3割減りました。

確かにコロナの影響はあるんですけれども、韓国メディアは「企業の経営者を厳しく締め付ける法律が次々に韓国で制定されたので、投資を避ける要因になっているんじゃないか」と報道しているわけです

FNNソウル支局 川崎健太記者:

いずれにせよ。不買運動があった。

これを受けて日本からの投資や企業が進出する数が減ったとなると、韓国での雇用が減ることを意味します。

これは皮肉な話ですが、不買運動によって韓国が自国経済の首を絞める結果になったというわけなのです。

輸出管理強化を受けて声高に脱日本を叫んできたわけですけれども、日本依存の構図は結局変わらず、逆にその反動として脱韓国が進んでいる。

こうした現状です

不買運動がブーメランとなり返ってきた

スタジオではコメンテーターでジャーナリストの柳澤秀夫さんに話を聞いた。

加藤綾子キャスター:

柳澤さん、韓国で不買運動起きてから2年になりますけれども、韓国の今の動きというのはどうご覧になりますか?

ジャーナリスト 柳澤秀夫氏:

不買運動ってブーメランだったんだな…とね。

経済の結び付きっていうのは一国だけでは成り立たないから、互いに相互依存しているということが改めてわかりますし、

不買運動というのは一時的な熱情かもしれませんけど、逆に自分の首を絞める教訓として受け止める必要があるのかなということは、しっかり胸にしまったほうがいいような気がしますね

(「イット!」7月1日放送より)