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韓国、輸出と内需ともに不振…来年1%台の成長見通し

2022-11-07 17:07:20 | 日記
韓国、輸出と内需ともに不振…来年1%台の成長見通し

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.07 10:25

世界経済が速いスピードで鈍化する中、来年韓国も1%台の低成長にとどまるという憂鬱な見通しが提起されている。

輸出と内需ともに振るわない流れを継続し、雇用と物価も悪化すると予想される。

企画財政部と内外の経済機関によると、ハナ金融経営研究所は来年の韓国の経済成長率が1.8%を記録すると予想した。

研究所は「(防疫措置解除で消費が増える)リオープニング効果が消滅し、高物価・高金利の余波、経済心理不振などで成長鈍化は避けられない。

世界的な通貨緊縮強化と海外需要萎縮などにともなう輸出環境悪化も韓国経済に否定的に作用するだろう」とした。

大信証券は「輸出と内需がともに萎縮して来年末まで不振が持続するL字型回復傾向にとどまるだろう」としながら1.6%の成長を予想する。韓国経済研究院も最近のセミナーで1.9%の成長見通しに言及した。

海外では国際格付け会社のフィッチが「世界経済の急激な鈍化が輸出と設備投資に負担として作用するだろう」としながら1.9%の見通しを出した。

ただし国際通貨基金(IMF)は2.0%、経済協力開発機構(OECD)は2.2%、アジア開発銀行(ADB)は2.3%でまだ2%台成長率見通しを維持している。

韓国銀行は2.1%、韓国開発研究院(KDI)は2.3%を予想するが近い将来既存見通し値を下降して修正見通し値を提示する予定だ。

1%台の成長率は1998年通貨危機当時のマイナス5.1%、2009年の金融危機当時の0.8%、2020年のコロナ禍当時のマイナス0.7%などを除いて最も低い成長率だ。

韓国銀行が予想する潜在成長率2.0%を下回るもので、大型危機の時を除くとはあまりないことだ。

実際に韓国経済の危機のシグナルはあちこちで感知されている。

足下に落ちた火は韓国経済の成長エンジンである輸出だ。

10月の輸出は524億8000万ドルで前年同月比5.7%減少した。

2020年10月に前年比3.9%減少してから2年ぶりのマイナスだ。

秋慶鎬(チュ・ギョンホ)副首相兼企画財政部長官は10月の輸出統計が発表された直後、「世界的な景気下降と中国の封鎖など対外環境の悪化で世界の貿易が鈍化し、ITの割合が大きい輸出に大きな負担として作用している。

当分増加傾向への反転は容易でないだろう」と予想する。

内需をめぐる環境も改善される兆しを見せていない。

物価は7月に6.3%でピークに達した可能性が出ているが、原油価格など原材料価格は依然として高い水準で、個人サービスのような根源的な物価の上昇傾向は相変わらずだ。

◇専門家「ウクライナ戦争終結のシグナル出てこそ韓国経済反騰する」

米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な利上げにより韓国の利引き上げ圧迫も大きくなる見通しだ。

物価上昇で家計の実質購買力が落ちた中で貸出金利負担まで大きくなればこれまで韓国経済を支えてきた消費も打撃を受ける。

これは雇用指標の悪化につながる。KDIは就業者数増加幅が今年の79万1000人から来年には8万4000人に減るものと予想した。

成長率下落とともに物価・雇用などを通じて国民が体感する困難がそれだけ大きくなるという話だ。

多くの国民を悲ませ梨泰院(イテウォン)での事故が相当期間消費心理悪化につながるかもしれないとの見方もある。

2014年のセウォル号事故当時のように社会全般に広まった憂鬱感が経済活動を萎縮させかねないということだ。

実際の2014年4~7月小売り販売額増加率は年間増加率を大きく下回った。

韓国政府は来年の経済が今年より厳しくなり成長率も下がると予想する。

秋副首相は先月31日の企画財政部幹部会議で「来年の世界経済見通しが悪化し韓国経済の厳しい状況も持続するだろう。

特に来年上半期はさらに厳しいと予想されるだけに非常な覚悟で対応してほしい」と注文した。

韓国政府は来月に来年の経済政策方向発表とともに来年の成長見通しを下方修正する計画だ。

6月の政府見通しは2.6%だった。

対外経済政策研究院(KIEP)の金興鍾(キム・フンジョン)院長は

「ウクライナ戦争、供給網不安、原油価格・原材料価格上昇、主要国の利上げのような対外要因に加え、低成長と景気低迷まで重なる複合危機の状況。来年上半期まで韓国は潜在成長率(2%)を下回る成長を示すものとみられる」と予想する。

金院長はまた「ウクライナ戦争が終わるシグナルが出てきてこそ韓国経済が本格的に反騰できるとみている」と話した。



韓国、世界一の「借金癖」 これが直らなければ「金融危機」は永遠に起こる

2022-11-07 16:04:25 | 日記

韓国、世界一の「借金癖」 これが直らなければ「金融危機」は永遠に起こる


勝又壽良の経済時評
  • 2022/11/07

通貨危機の裏にある借金癖 少ない一人当り金融純資産 鈍い金銭感覚が招く落し穴 他人の責任にして逃げ回る 韓国経済は、これまで経験しなかった状況に遭遇している。

韓国は過去2回、通貨危機(1997年と2008年)を経験したが、中国経済の急成長に伴う輸出増加で切り抜けられた。

現在、迫りつつある経済危機では、頼みの中国経済が急減速しているのだ。

この点が、従来にない新たな不安要因となっている。

 中国にまつわる不安は、これだけでない。米中対立が長期に続く様相が濃くなってきたことだ。

習近平氏の3期目の国家主席就任は、台湾統一を第一目標に掲げている。

「大祖国統一」という御旗を掲げ、武力行使も辞さない姿勢だ。

さらに、2049年の建国100年には、米国覇権に対抗して、経済・外交・軍事において世界のリーダーを目指すとしている。

 こういう目標が、習氏によって掲げられた以上、米国と同盟を結ぶ韓国は、これまでの「二股外交」は不可能になった。

米国と一体化して、中国の攻勢に立ち向かわなければならない立場になっているのである。

米中のデカップリング(分断)が進むことで、韓国は中国との関係が希薄化される運命なのだ。

 もう一つ中国経済自体が、次のような根本的な弱点を抱えている。

 1)少子高齢化による生産年齢人口の減少 

2)不動産バブル崩壊に伴う過剰負債の処理 

3)「共同富裕論」による生産性低下の問題 こうした

「三重苦」によって、2049年の世界覇権獲得は「絵空事」に終わる筈だ、中国自体はそれに気付かず、軍拡という無駄な行動を重ねるであろう。

だが、中国経済の衰退とともに、韓国の対中輸出は減らざるを得ないのだ。

 韓国の対中輸出比率は約25%である。

香港を含めれば3割に達する。これだけのウエイトを持つ中国経済の減衰は、韓国にとって大きな痛手になる。