誰にも醜聞があります。本人が否定しようが、肯定しようが(笑)。
ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。
第1篇 図国(国について考える)
呉子はいわれた。
「むかしから国家を治めようとする者は、かならず臣下を教育し、人民と親しむことを第1に考えたものだ。
軍事上の問題でも同様で、団結をみだすものとして4つの不和がある。それは国内の不和、軍隊内部の不和、部隊どうしの不和、兵士間の不和である。
国内がまとまらなければ、軍隊を派遣することができないし、軍隊が団結しなければ、兵士を戦闘配置につけることができない。さらに陣営がまとまらなければ進撃はおぼつかないし、兵士たちが和合しなければ、勝利をおさめることもできない。:呉起(ごき)「呉子」尾崎秀樹訳 中公文庫
2500年もの前の中国の兵書「呉子(ごし)」を読んでいると、なぜか笑いがこみ上げてきます(笑)。そうです、呉子の言う4つ
- 国内の不和
- 軍隊内部の不和
- 部隊どうしの不和
- 兵士間の不和
すべてが、現在の中国に合致しているからです。
- 国内の不和は、中国内での年間暴動10万件が証明しています。
- 軍隊内の不和は、人民解放軍内部の不穏な権力対立から推察されます。
- そもそも家族以外を敵とみなす中国人の部隊や兵士間で、うまくいくはずがありません。
遠い昔のことですが、中国国内を統一した「はず」の「侵略者」元が元寇で日本を攻めたときにも、その軍隊内の不和が見られました。
特に平安末期に清盛などと交易のあった宋が元寇当時は元に占領されて南宋とされていましたが、その南宋軍に日本攻撃の戦意がなく、博多湾近くで合流したものの、「海に不慣れな騎馬民族の元の兵士」と、元にそそのかされ先導した高麗(朝鮮)軍が頑張っただけだったようです。
図体がおおきくなると軍隊内・兵士間の不和は、避けられないのですね。
いや、そもそも
臣下を教育し、人民と親しむことからして、まったくできていない中国。
臣下を洗脳し、知らしむべからずを続けるあはれな中国!
この原因は、もちろん、中国共産党の
- 一党独裁・・・・これはもう論外
- 弾圧・・・・暴力的な中国人を支配するには暴力で
- 人民の拘束・逮捕・投獄・・・・批判・反論を許しては沽券(こけん)にかかわる?
- いや共産党政権よりずっと前からの対立に明け暮れた中国人民固有の問題だったのかも。
そう
中国共産党が一番正しい判断を下すのであり、中国人は何も考える必要はない、のでした。
もしも「考える(思考力のある)」中国人がいたら、中国共産党幹部より賢くなり倒される恐れがあるので、その芽を摘むためさっそく、拘束・逮捕・投獄しなければいけません。
ヒットラーは、かつて人民に対してこう言った。「君達は何も考える必要はない。すべて総統が、諸君の為に考える。」現在は、中国共産党がこう言っている。「党の考えは、諸君の考えより周到だ。」これは典型的なファシズムであり、封建的な愚民政策と言えよう。封建的な独裁者は、すべて自分が一番賢明だと考えており、また思考力をもつ奴隷は、非常に危険だと考えて、思考力のある人の存在を許さない。:P.69 柏楊(ポーヤン)著「醜い中国人」光文社
似ていますね。
いや、似ているというよりも、独裁者が支配する現在の中国の政治は、国民に何も考える必要がないと愚民政策を続ける典型的なファシズムそのもの、でしょうか。
それにしても
政権の維持で精一杯の中国共産党は、例によって内部に危機がある場合、外に敵を作らねばなりません。国民の目を外へそらす手口は、昔からみられました。
- 日本人は野蛮だ、日本が攻めてくる、と中国共産党が中国人を「洗脳」し続けてきたも、その1例です。
- 自分の野蛮さに気付いていませんね。自分がチベットを武力で攻めて占領し、南沙諸島あたりで諸外国の反対を押し切って埋立てていることなどと国民に知らせるはずがありません。中国共産党の方針を讃美するだけですから、国民をミスリードしている、と言えます。
不都合なことをすべて隠し、都合のいい事だけを繰り返して報道し洗脳するという、中国共産党の姿勢は、もう末期的症状でした。
そういう事情が分っていると
先日の天津での巨大爆発時の住民のコメント「日本が攻めてきたのかと思った」の真意が分ってきます。これを聞いて、単なるおもしろい冗談と思った人がいるでしょうが、中国共産党の洗脳という国是を連想した人は、実に素晴らしい(大笑)。
通信社の人間にこの意味が分らなければ、取りあげようともしないでしょうね。
そして中国が「独裁国家だ」と指摘されると
さっそく降りかかる火の粉を払い始めます。
その一つが「日本が孤立している」とか「日本が軍事国家になった」というもので、共に中国みずからの立場を裏がえしたものです。すなわち「中国が孤立してしまった」、「中国が軍事大国になってしまった」、これでよくお分かりになると思います。
安倍政権を情緒的に非難するのは簡単ですが、
大元になっている中国の無頼さとアメリカの狡猾さを理解している人は、それほど多くはなさそうです。