ギリシャで総選挙がありました。
今年1月の総選挙でチプラス首相が誕生しましたが、8ヶ月の間に、様々なできごとが重なり、チプラスはまたまた総選挙を選んだようです。
ご案内の通り、ギリシャでは
- 粉飾決算の発覚
- EUが、援助の代償として緊縮財政を要求
- ギリシャ国内で、不平等な緊縮政策が横行したか、国民の不満が噴出
- 2015年1月の総選挙でこの国民の怒りにヨイショしたチプラス首相が当選
- チプラス首相はEUとの交渉で、援助の条件を何とか緩和しようと奮闘するも、EUと決裂寸前に
- チプラス首相が選んだ国民投票でも、やはり緊縮財政への反対が多数を占め、結局なんの意味もない国民投票になった。
- チプラス首相は、この危機にあたり、EUの緊縮財政要求の多くをのんで、再び議会を解散。そして昨日投開票。
最大野党党首、敗北認める=「チプラス前首相が勝利」―ギリシャ総選挙
【アテネ時事】20日投票のギリシャ議会(一院制、定数300)選挙で、最大野党・新民主主義党(ND)のメイマラキス党首は「戦いが終わり、チプラス前首相が勝利した」と述べ、敗北を認めた。
暫定開票結果を受けて記者団に語った。
内務省が発表した暫定集計(開票率27.1%)によると、チプラス氏率いる与党・急進左派連合(SYRIZA)が144議席で第1党となり、NDは75議席で第2党となる見通し。いずれも過半数には届かず、選挙後に連立交渉が始まる見通しだ。:時事通信 2015年9月21日(月)2時48分配信
- シリアからの難民の中には、キリスト教系もイスラム教系もいて、後者の場合、受け入れてもらうためには改宗せざるを得ないのかどうか。一旦イスラム教徒になってしまえば(すでに誕生時からイスラム教徒)、改宗が決定的な罪になるようで、果して実施する決意があるかどうか。移民として母国を捨てたからには改宗するのが筋道ですが、受け入れ先でのイスラム社会との関係でそうとも言いきれない事情があるのかも。
- かりにキリスト教へ改宗しても、その後の定住でしばらくの間、窮屈な日常を強いられることでしょう。なにしろ異常な弾圧を経験してきた難民であり、まともとはいえ、異国の言葉も習慣も異なる場所で、うまくやっていけるかどうか、心配しています。
- 一方この難民問題で、イラクあたりのアラブ系難民予備軍からは、「キリスト教徒なら受け入れるのにイスラム教徒は排除している」、との大いなる不満が聞こえてきます。
- 東欧諸国が、かつてソ連時代に西側へ難民を出しておきながら今EUに所属しているのに難民を受け入れないと批判されていますが、ギリシャもまた多くの移民を外国へ出してきており今では難民受け入れで渋っているようです。