事件の「犯行声明」については一般的に
- イスラム過激派などの非合法組織による事件では、犯行声明を出すようです〔アルカイダ・タリバン・ISなど〕。
- 国家による犯行と推定される事件では、責任を回避するため無言を通すか事件との関連を否定するのが普通〔ロシア・北朝鮮・中国など〕。
犯行声明が「ある」か「ない」か、言葉上では僅かな差にみえますが、意味する内容は正反対です。
マレーシアでの
金正男(キム・ジョンナム )らしき人物の暗殺事件では、北朝鮮が自ら提供しつつあるその言動から、ほぼ北朝鮮による犯行だとなりつつあります。
もしもマレーシアが、家族などからDNAサンプルを入手し、かりに被害者が金正男本人だとされても、なおかつ北朝鮮はセオリーに従って「犯行声明」を出さないどころか、関与を否定し続けなければならないでしょう。
世界各地に点在する北朝鮮脱北者たちが亡命政権を作ろうとした、という報道もあります。
しかし本人に亡命政権のトップになる意思があったかどうかは不明なものの、その可能性があると北朝鮮の金正恩に伝わったようで、これは聞き捨てならぬことでした。
独裁国家では反論は許されず、異母兄と言えども批判者を排除すべく、取り巻き連中の保身ゆえの「あおり」もあったはずで数年前に暗殺命令を下した可能性があります。
暗殺はもちろん異様な犯罪ですが
北朝鮮やロシア・中国では通常の処刑であり、独裁国家国では反抗者は消される運命にあるのでした。これら3国の過去を思い出すと、無数の国家犯罪の例が挙げられるでしょう。
暗殺実行場所の選定では
金正男が現在住んでいるマカオでは、張成沢(チャン・ソンテク)が処刑されてから中国の監視が厳しいし、韓国へ亡命してしまうとやっかいなことになるため、それ以外で親北朝鮮だったマレーシアへおびき寄せる計画だったのでしょう。
このように
犯行声明を出さなくても明らかに黒幕とわかる場合が多いようですね。
北朝鮮は、拘束中の北朝鮮籍の男と、インドネシア籍とベトナム籍の女の返還をもとめており、マレーシア警察の言う「北朝鮮は非協力的」発言からも、もう北朝鮮の犯行であることは、まちがいなさそうです。
最新の報道では、マレーシアにある北朝鮮大使館の書記官やコリョ(高麗)航空職員がからんでいるとされおり、ますます疑惑が深まりつつあります。
goo辞書(大辞泉)では「犯行声明」を次のように説明しています。
ある事件の実行者が自分(たち)であると公表すること。また、その公表された見解。「犯行声明を読み上げる」「犯行声明を出す」
犯行声明を出すのは
からなんでしょう。
さてさて、皆様はどう思われますか。