アルジェリアの大統領選挙でもめているようです。
2019/12/12(イギリス総選挙と同じ日)に行なわれたアルジェリアの大統領選挙ですが、20年間の独裁の終盤にはブーテフリカの健康問題もあり、辞任したため上院にあたる国民評議会議長ベンサラが暫定大統領になり、半年後の昨日大統領選挙で「元首相テブン」が当選したのですが・・・・
アルジェリアで大統領選 軍主導、市民は猛反発:時事 2019年12月12日
アルジェリアでは
23人の大統領選への届け出に対して5人のみに出馬が認められたようで、反発が多いようです。
まるで中国香港なみで、出馬を軍部が握っていました。
アルジェリアが「香港並み」とされるのは屈辱的(笑)。
香港行政長官選挙の出馬には中国共産党の認可が必要。
よって民主派が圧勝した2019/11/24の香港区議会議員選挙(直後の11/27にトランプが署名した米香港人権法)は中国共産党が関与しない残された唯一の直接自由選挙でした。
今年初めアルジェリアでは
車いすのブーテフリカ(82歳)が健康不安で辞任させられ、20年間の独裁の影響力は軍に引き継がれたようです。
アルジェリアで大統領選 デモ隊、投票棄権訴え:日経新聞 2019/12/12 23:56
デモの人たちは、候補者すべてが体制側の人間だとして選挙のボイコットを訴えています。
テブン元首相が大統領選勝利 一部市民は投票拒否、デモ続く―アルジェリア:時事 2019年12月13日22時00分
2019/12/12 と、英総選挙と同じ日に行なわれたアルジェリアの大統領選挙は半年前に決まったことでしたが、この国では内戦も多く、選挙妨害があったのです。
元首相「テブン」が2019/12/12の大統領選挙に出馬して勝利したというのですが・・・・・・
アルジェリア最近の首相(こちら)
- 19 セラール 2014-2017 民族解放戦線
- 20 テブン 2017-2017 民族解放戦線
- 21 ウーヤヒア 2017-2019 民主国民連合
- 22 ベドウィ 2019-2019 無所属
アルジェリア最近の大統領(こちら)
- ブーテフリカ 1999/04/27-2019/04/02 長過ぎた20年
- ベンサラー 2019/04/02-2019/12/12 代行
- テブン 2019/12/12-現職(選挙ボイコット?)
参考ブログ
アルジェリア(2019年04月03日)
こういった事情を知れば
日本のすごさを改めて理解できます(問題も多い)。
こうした理解が、国際情勢のみならず、日本のシステムについての立体的な理解につながるでしょう。
日本の立場を理解するためにはより広い中国~朝鮮半島~アメリカの理解が必要なのと同様に、人類を理解するためにはより広い霊長類(類人猿など)に関する研究も必要なのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。