ボディの青、そして背びれの色とのバランス
深海にいるゴジラの色。
単純に水中にいるゴジラではなく、あくまでも深海の海底にいるゴジラ。
それを色で表現するためには、成型色と全身の立体を強調する塗装色のバランスが重要と考えました。
同じブルーにするにしても、深海ですから明るいブルーは似合いません。かと言ってリアルに渋い感じの暗いブルーにしても「カッコかわいく」から離れてしまいます。ですからディフォルメで許される程度の深みのある青の表現を目指して配色しました。
成型色は少しだけ紫に近い紺色です。以前発売した「デスゴジ ブルーバージョン」とほぼ同じです。
ボディにスプレーした色はオーソドックスなブルーがやや入ったシアンブルー。これを濃くならないようにあえてぼんやりとした感じで立体を強調させるべくして塗っています。同じボディへの塗装法ではありますが、スプレーワークそのものとしては「ビオゴジ 芦ノ湖線バージョン」の塗り方よりも軽く塗っているのがわかっていただけると思います。
この塗ったブルーと成型色のブルー(紺色)の差が、良い意味で微妙な曖昧さを表現できたと思います。
少し遠目で見ると全体的にトータルのイメージとして深みのあるマリンブルーにも見えます。
ボディ全体との対比色で必要になるのは、背びれの先端やツメの配色です。
原潜を襲った時のゴジラですから、その時の放射能反応の表現はあって当然だと考え、核を吸収したものとして背びれがやや光った感じにしたいと思いました。
そこでメタリックライトブルーをチョイスしました。他社さんのゴジラソフビでは、ボディが青の時、背びれの発光表現をシンプルにシルバーで塗られているものが多いのですが、それでは深海のイメージからから離れるので少しだけシルバーにブルーが入った色にしたのです。
結果的に、これらの背びれの先端&ツメの色とボディ全体の色の対比は、バランスが取れたものになったと思いますし、深海のイメージにもあったものになったと考えます。
この対比バランスこそが今回の商品で一番こだわった部分と言えます。
明るすぎず、暗すぎずそれでいて「カッコかわいく」深海のゴジラを表現できました。ぜひ実物をご覧いただいた皆様には感想をお聞かせいただけると嬉しく思います。
(2010.9.27更新)
「ギドゴジ 原潜襲撃バージョン」は完売いたしました。ありがとうございました。