Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

「大戦争ゴジラ ブルーバージョン」のこだわり その3

2009年05月27日 | 新作商品情報

昭和40年代当時の子供達へ(2)

 どの時代でもそうだと思いますが、ほとんどの幼い子供達にとって一番最初に身近に感じた「お店」、自分の意志で最初に買い物をしたのは駄菓子屋ではないでしょうか。
 昭和40年代前半、まだ幼かった私は数十円握りしめてウキウキしながら駄菓子屋に行った記憶があります。店頭には5円10円単位の駄菓子や玩具とは言えないほどの遊べる玩具が並んでいます。ちょっといつも気になったのは奥に飾ってある数百円の品々。私には買える代物ではない事だけはわかります。
 ビニールに入っている怪獣のソフビ(今で言うレトロタイプ)や立派な箱に入っているプラモデル達です。プラモデルは自分のような「小さい子供」ではなく「大きなお兄ちゃん達」が買うものだというのは感じていました。でもソフビ怪獣は自分の同じくらいの子供達が持っているのは知っています。当時の私にはお年玉や親戚にお小遣いをもらった時ぐらいしか買えるものではないというのも知っているので、なかなか種類を集める事はできませんでした。

 私と近い世代の方で、似たような記憶を持っている方は他にもいらっしゃるのではないでしょうか。
 もちろん当時ソフビ怪獣は普通のおもちゃ屋さんでも売っていました。むしろ駄菓子屋に比べれば種類も豊富です。
 小学校高学年になれば駄菓子屋、おもちゃ屋以外に模型屋さんもテリトリーに入ってきます。私の行っていた所にはプラモデル以外に少数ですがソフビも置いていました。しかしその頃になれば当時のソフビ怪獣ではだんだん物足りなくなってきていたのは事実です。よく見ると形も色も実際の映画やテレビで見た物とは大きく違っている事に気がついていたからです。
 もっと本物に近い物が欲しい年頃になってきたのです。そこでプラモデルに目が行くようになるのですが、その中でも怪獣やヒーローのプラモを買って完成させてもかつてのソフビのように、ガッツンガッツンぶつけて戦わせて遊ぶ事はできません。
 怪獣やヒーローは触って遊びたい。当時売っているソフビでは外見に不満があり、ちょっとだけそれよりリアルなプラモデルではたくさん触って遊べません。
 そんなジレンマを感じていたのは私だけでしょうか。

 もし、当時そんなジレンマを解消してくれる遊べるソフビがあったら……。
 当時の子供が納得できる程度の形や色、それでいて好きなだけ触って遊べるソフビ。
 今回の「大戦争ゴジラ ブルーバージョン」は、これを目指したのです。

 もし当時の駄菓子屋、おもちゃ屋、模型屋にこれが飾ってあったら……。
 たぶんディフォルメで作ってあるものの、当時であれば充分リアルに感じていたと思われますし、当時の子供達に「触ってポーズを自分でさせたい」と思ってもらえるのではないかと考えました。
 怪獣が大好きな子供がつい触って遊びたくなるゴジラ。
 そんな気持ちを込めて企画した「ブルーバージョン」です。

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