制作裏話「GMKゴジラ 横浜激戦バージョン」編 Part.2
■「黒」と「金」のイメージカラー
この「横浜激戦バージョン」のモチーフとなった劇中シーンを色で表現するなら、「黒」と「金」。これは私が感じた印象です。
深い夜の横浜で、漆黒の凶暴なゴジラが席巻する。そこでギドラやモスラの攻撃、ゴジラが勝った時に見られた光の粒子……。
黒の中に見られる光る金色の数々。映像的にこれらの配色はもしかしたら偶然であって、映画の制作側が意図した色のイメージだったのか、そうではなかったのかはわかりません。ただ、色的に他作品とは違うのは夜の表現は深い色の漆黒に感じるし、その分逆に金で描かれる特殊効果はダイレクトにわかりやすくはっきりとしています。私だけかもしれませんが、金子監督の特撮映画は他のゴジラ作品等に比べてより強くそれを感じるのです。
これを弊社のGMKゴジラで表現したかったのですが、いろいろとこだわりを意図しながら、成型は結果的にクリアブラックに大小の金色のラメを入れる事になりました。
もちろん単純にクリアブラックに金のラメを入れただけで表現したわけではありません。それに至るまでのいきさつや細部の塗装については前に「こだわり」で書いた通りですので、ここでは割愛させていただきますが、この配色についてはゴジラそのものの色と言うよりはシーンの色の表現としてできたと思っています。
購入していただいたお客様何人かに言われたのですが、「(購入後)これを見ていたら今まで欲しいとは思っていなかったけどGMKモスラやGMKギドラも作ってほしくなりました」と。
嬉しかったです。このシーンのゴジラと言うよりは、この時のシーンそのものを感じていただけたと勝手に解釈しています。
ソフビゴジラで劇中シーンをイメージした配色にする時は、その映像を思い浮かべるぐらいのものにしなきゃと改めて感じました。
色だけシーンに合わせたものをチョイスするのは誰でもできます。それをソフビという立体物でどういう手段を使って表現し、結果どこまでの印象・インパクトを与えられるか……、それを常に思いながらこれからも作っていきたいと思います。
(2009.6.5更新)
「GMKゴジラ 横浜激戦バージョン」は完売致しました。ありがとうございました。
■「黒」と「金」のイメージカラー
この「横浜激戦バージョン」のモチーフとなった劇中シーンを色で表現するなら、「黒」と「金」。これは私が感じた印象です。
深い夜の横浜で、漆黒の凶暴なゴジラが席巻する。そこでギドラやモスラの攻撃、ゴジラが勝った時に見られた光の粒子……。
黒の中に見られる光る金色の数々。映像的にこれらの配色はもしかしたら偶然であって、映画の制作側が意図した色のイメージだったのか、そうではなかったのかはわかりません。ただ、色的に他作品とは違うのは夜の表現は深い色の漆黒に感じるし、その分逆に金で描かれる特殊効果はダイレクトにわかりやすくはっきりとしています。私だけかもしれませんが、金子監督の特撮映画は他のゴジラ作品等に比べてより強くそれを感じるのです。
これを弊社のGMKゴジラで表現したかったのですが、いろいろとこだわりを意図しながら、成型は結果的にクリアブラックに大小の金色のラメを入れる事になりました。
もちろん単純にクリアブラックに金のラメを入れただけで表現したわけではありません。それに至るまでのいきさつや細部の塗装については前に「こだわり」で書いた通りですので、ここでは割愛させていただきますが、この配色についてはゴジラそのものの色と言うよりはシーンの色の表現としてできたと思っています。
購入していただいたお客様何人かに言われたのですが、「(購入後)これを見ていたら今まで欲しいとは思っていなかったけどGMKモスラやGMKギドラも作ってほしくなりました」と。
嬉しかったです。このシーンのゴジラと言うよりは、この時のシーンそのものを感じていただけたと勝手に解釈しています。
ソフビゴジラで劇中シーンをイメージした配色にする時は、その映像を思い浮かべるぐらいのものにしなきゃと改めて感じました。
色だけシーンに合わせたものをチョイスするのは誰でもできます。それをソフビという立体物でどういう手段を使って表現し、結果どこまでの印象・インパクトを与えられるか……、それを常に思いながらこれからも作っていきたいと思います。
(2009.6.5更新)
「GMKゴジラ 横浜激戦バージョン」は完売致しました。ありがとうございました。