Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

決戦ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その5

2009年09月21日 | 新作商品情報
「決戦ゴジラ」の造形について Part.3


▲左「決戦ゴジラ スタンダードカラー」(彩色サンプル)、右「モスゴジ スタンダードカラー」(発売中)
 ぜひ商品でも比較して楽しんで下さい!


■「モスゴジ」との他の部分の違い

 今日も「決戦ゴジラ」の「モスゴジ」との顔の違いについて。

 顔の中で目以外の大きな違いは鼻です。劇中スーツの頭部内部の芯の部分を考えれば大差はなく造型されるべきですが、左右の頬に当たる部分の肉付きの凹凸加減が違うため、鼻の高低差が「モスゴジ」とは変わってしまっています。頬部分の形の差で鼻すら大きく違えてしまうのはこの「決戦ゴジラ」だけではなく、後の「大戦争ゴジラ」でも言える事でしよう。
 弊社商品でも両方を比較していただければわかっていただけると思います。

 見つけにくい差という点では上顎のキバです。
「モスゴジ」では他のキバより大きく作られていた犬歯に当たる部分ですが、この「決戦ゴジラ」ではそれがなくなり、ほぼ同じ大きさで作られています。これは後の「大戦争ゴジラ」でも同じようです。下顎そのものは「モスゴジ」のままを改修したようなので基本的には同じ配列のようです。ただ、上下のキバは「決戦ゴジラ」になってどちらも角度がやや内側に向いているようです。
 弊社商品のこの2つですが、商品としての差をつける意味もあり、「モスゴジ」では口を閉じて造形しましたが、「決戦ゴジラ」では口を開けています。一番の理由は、劇中でキングギドラと戦って吠えたイメージを表現したかったためです。
 その開いた口の中のキバは、「モスゴジ」と同じにはならないように先に挙げた「決戦ゴジラ」の特徴を意識して造型しました(と言っても口はいつものようにかなりディフォルメしていますが)。いつもの弊社のゴジラソフビ達に比べて、角度はやや内側になるように作っています。
 ちなみに劇中スーツでは、劣化のせいなのか痛んだせいなのかはわかりませんが、白っぽかった「モスゴジ」のキバでしたが「決戦ゴジラ」ではベージュに近い色に変色しています。

 また劇中スーツ通りに、口の裂け目から後頭部にかけて改修のつなぎ目ラインを入れています。
 実際の映像のアップのシーンや鮮明な写真等でもこのラインは見えるので、ご存知なかった方は一度じっくりご覧下さい。ただ、ポスターや着色・合成された写真では見えませんし、劇中映像でもギニョールでのアップでは当然そのラインはありませんのでお間違いなく。

 一目でわかる大きな差は首のライン、しわです。
 この部分は「モスゴジ」の状態のまま修復されただけの部分ですが、しわ等は全く変わっています。
 中の骨組み部分が変わったのか、時間の経過でこうなってしまったのか、はっきりとした原因はわかりませんが、ややたるみが出た感じのしわの付き方になっています。この差も造形では表現しましたので、ここもぜひ見比べていただきたい所です。
 かなりゴジラの造形にディープな方は、複数のゴジラのこの首のしわだけで「○○ゴジラ」と見分けがつくのかもしれません。それだけそのゴジラによって首のしわが違う事がわかります。

(2009.11.4更新)
「決戦ゴジラ スタンダードカラー」は完売しました。ありがとうございました。