Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

決戦ゴジラ スタンダードカラーのこだわり その7

2009年09月24日 | 新作商品情報
彩色のこだわり Part.2

▲昨日までここでお見せしてきた画像は全て彩色サンプルの物でした。こちらは正式な商品画像です。
 若干変更されている箇所がございます。ようやくお見せできます。遅くなってごめんなさい。


■「決戦ゴジラ」の他の部分の色

 今日は他の部分の塗装のこだわりについて。

 弊社の他のゴジラ商品では、ほとんどツメ、背びれの先端、キバは同じ色で塗装するケースが多いのですが、今回の「決戦ゴジラ」は全て違う色にしています。劇中スーツの色をイメージしているためです。劇中映像ではいずれも同じ色には見えないのです。

 背びれの先端は、埃や土煙が舞う戦いのシーンでは汚れた感じに見える場合もあるのですが、基本的には白系で塗られているようです。そのため商品では白に近いアイボリーでいつもより薄めにスプレーしています。

 キバは「モスゴジ」に比べてだいぶ変色しています。ベージュに近い薄茶色に見えています。一本一本の角度が「モスゴジ」に比べて内側になっているので影になってより暗い色に見えてしまっているのも影響していると思われます。
 弊社の「決戦ゴジラ」はかわいくアレンジされている顔ですので、実際にその色を塗ってしまうと、舌の色にも近くなっしまい色のバランスも悪く、汚れた感じにも見えてしまいます。そこで薄茶色に若干イエローを混ぜてアレンジしました。

 眉に当たる部分は、ノーマルのグレーにほんの少しだけオレンジイエローを加えてツヤを消して薄くスプレーしています。劇中と同じように「モスゴジ」より薄めにしています。

 目はシンプルに、白目部分はツヤありのアイボリー、黒目はツヤ多めのブラック、中央のハイライトは白で入れています。
 ちなみに「大戦争ゴジラ」(劇中スーツをイメージした「スタンダードカラー」と「ブラウンバージョン」)では、黒目のまわりにオレンジのボカシを入れました。一部の書籍等では「決戦ゴジラ」にもオレンジが入っていると表現されているものもありますが、アップ用のギニョールには確かにぼんやりオレンジが見えますが、スーツの方では確認できませんでした。ですから商品にはこの処理をしていません。

 諸々といつものように各所の色もこだわって調合、塗装した「決戦ゴジラ」です。一見いつもぐらいの感じには見えますが、弊社商品の中では、色の数で言えばいつもより多く使用しています。その分塗装作業も通常より手間も時間がかかってしまいました。

(2009.11.4更新)
「決戦ゴジラ スタンダードカラー」は完売しました。ありがとうございました。
 ぜひひとつひとつの色にも注目していただきたいと思います。

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