PART2.各作品に登場のモスラ幼虫(1)
今日はたくさん存在する「モスラ(幼虫)」の造形や特徴の違いを登場・出演した各映画作品毎に列記してみます。
■昭和の作品に登場した「モスラ幼虫」
以下はあくまで「モスラ(幼虫)」として登場した場合です。「成虫」につきましては割愛させていただきます。他作品のフィルムをそのまま流用使用した物は含まれません。
検証という程の大袈裟なものではありませんが、弊社が書籍類や映像で確認したものです。事実確認できていない事柄も多々ありますので、予めご了承下さい。
●『モスラ』(1961年)
いわゆるファーストモスラ。劇中では着ぐるみタイプ、操演タイプ、ギニョール(人間が手を入れて動かす)タイプとあるようで、微妙に顔の凹凸に差がありますが、ほとんど気にならない程。後の各作品の幼虫に比べて全体的に顔がやや平たんで口やその横の触覚が小さめ。唯一色が薄く、細かなまだら模様が若干あります。
着ぐるみタイプのものは7メートルもあり、実際に人間が入って(書籍によっては5人と書かれている物、6人と書かれている物があります)動かしていたのだからかなりの迫力。
また、これは推測になりますが、スチール写真で使用されている物(後のロビーカードやブロマイド等にも使用された物と思われる)は、身体の関節の数が違う事から上記のいずれでもないようですが(外見的に近いので操演タイプとして使用された事はあったかも)、印刷上で劇中使用の物と合成使用の可能性もあります。
目の色は水色に近い青発光。
●『モスラ対ゴジラ』(1964年)
後日改めて詳しく書きます。
●『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)
設定上は『モスラ対ゴジラ』の続きと思われ、双子の一方は死んでしまっていたと説明があります。残った一匹が登場しているという設定となってはいるものの、見比べてみると造形的にも大きさ的にも全く違う物に見えます(自走式タイプ、操演タイプ共に)。顔は前作よりややくたびれた感じで凹凸が顕著、身体はやや細くなっています。ゴジラそのものは全作の流用改修(「モスゴジ」から「決戦ゴジラ」へ)なので、幼虫もその可能性がありますが、もしそうだとしたら、違って見える程くたびれてしまったものと思われます。
いずれにしても全体の色は変更され、濃いめの茶色だった前作に比べて少しだけ黄色味の強い茶色になっていて、口は焦茶色から黒に変わっています。顔等の凸部分にも黒く塗られている箇所があります。ぶっちゃけその分かわいさが半減した顔になってしまった印象があります。
目は赤。
●『怪獣総進撃』(1968年)
登場シーンが少ないので一番確認しにくいのがここでの幼虫です。『地球最大の決戦』の時の物を流用したものなのか新規造形なのかは不明です。顔の凹凸があきらかに違うため、流用とするならばかなりの修正が必要だった事は確か。大きさや形状的にもゴジラ等に比べればそう手間もかからないはずなので、もし『モスラ対ゴジラ』の時からの同一の型を使用しての新規造形であっても不思議ではありません。
ただ、自走式タイプの頭が『地球最大の決戦』の物よりやや小さめになっているのは確認でき、口やその横の触覚が小さくなっているのもわかります。色も全体的にそれまでの物とは違う別の色に塗られています。口の色が黒から焦茶色に戻りました。
目は赤。
明日は平成以降の幼虫について書きます。
今日はたくさん存在する「モスラ(幼虫)」の造形や特徴の違いを登場・出演した各映画作品毎に列記してみます。
■昭和の作品に登場した「モスラ幼虫」
以下はあくまで「モスラ(幼虫)」として登場した場合です。「成虫」につきましては割愛させていただきます。他作品のフィルムをそのまま流用使用した物は含まれません。
検証という程の大袈裟なものではありませんが、弊社が書籍類や映像で確認したものです。事実確認できていない事柄も多々ありますので、予めご了承下さい。
●『モスラ』(1961年)
いわゆるファーストモスラ。劇中では着ぐるみタイプ、操演タイプ、ギニョール(人間が手を入れて動かす)タイプとあるようで、微妙に顔の凹凸に差がありますが、ほとんど気にならない程。後の各作品の幼虫に比べて全体的に顔がやや平たんで口やその横の触覚が小さめ。唯一色が薄く、細かなまだら模様が若干あります。
着ぐるみタイプのものは7メートルもあり、実際に人間が入って(書籍によっては5人と書かれている物、6人と書かれている物があります)動かしていたのだからかなりの迫力。
また、これは推測になりますが、スチール写真で使用されている物(後のロビーカードやブロマイド等にも使用された物と思われる)は、身体の関節の数が違う事から上記のいずれでもないようですが(外見的に近いので操演タイプとして使用された事はあったかも)、印刷上で劇中使用の物と合成使用の可能性もあります。
目の色は水色に近い青発光。
●『モスラ対ゴジラ』(1964年)
後日改めて詳しく書きます。
●『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)
設定上は『モスラ対ゴジラ』の続きと思われ、双子の一方は死んでしまっていたと説明があります。残った一匹が登場しているという設定となってはいるものの、見比べてみると造形的にも大きさ的にも全く違う物に見えます(自走式タイプ、操演タイプ共に)。顔は前作よりややくたびれた感じで凹凸が顕著、身体はやや細くなっています。ゴジラそのものは全作の流用改修(「モスゴジ」から「決戦ゴジラ」へ)なので、幼虫もその可能性がありますが、もしそうだとしたら、違って見える程くたびれてしまったものと思われます。
いずれにしても全体の色は変更され、濃いめの茶色だった前作に比べて少しだけ黄色味の強い茶色になっていて、口は焦茶色から黒に変わっています。顔等の凸部分にも黒く塗られている箇所があります。ぶっちゃけその分かわいさが半減した顔になってしまった印象があります。
目は赤。
●『怪獣総進撃』(1968年)
登場シーンが少ないので一番確認しにくいのがここでの幼虫です。『地球最大の決戦』の時の物を流用したものなのか新規造形なのかは不明です。顔の凹凸があきらかに違うため、流用とするならばかなりの修正が必要だった事は確か。大きさや形状的にもゴジラ等に比べればそう手間もかからないはずなので、もし『モスラ対ゴジラ』の時からの同一の型を使用しての新規造形であっても不思議ではありません。
ただ、自走式タイプの頭が『地球最大の決戦』の物よりやや小さめになっているのは確認でき、口やその横の触覚が小さくなっているのもわかります。色も全体的にそれまでの物とは違う別の色に塗られています。口の色が黒から焦茶色に戻りました。
目は赤。
明日は平成以降の幼虫について書きます。