Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスラ幼虫のこだわり その3

2010年05月29日 | 新作商品情報


PART3.造形のこだわり(1)

 今日から「モスラ幼虫」の造形のこだわった部分、特に顔について書きます。


▲上「モスラ幼虫 誕生バージョン」下「モスラ幼虫 岩島戦バージョン」
 ちなみに左が「太郎」、右を「花子」と弊社では便宜上、勝手にそう呼んでいます。


■大幅なディフォルメテストの顔のアレンジ
 今回発売する「モスラ幼虫」は、これまでのGメモリーズセレクションの各ゴジラのディフォルメテイストに合わせるべくして造型しております。
 文章の説明上、双子の2体はそれぞれ仮に「太郎」と「花子」と呼称させていただきます。ゴジラとの戦いで尻尾に噛み付いた方を「太郎」、岩影から先にゴジラに向けて糸を吹いた方を「花子」とします。もちろん劇中の設定ではこのような名前はありませんし、雌雄の差も明確ではありません。ここだけでの呼び名ですので誤解のないようにお願い致します。

 この『モスラ対ゴジラ』に登場した幼虫の造形は、後の他作品に登場した幼虫の基本ベースとなっている感があります。ファンの皆さんが一番最初に思い浮かべる幼虫の顔と言えば、この『モスラ対ゴジラ』での幼虫ではないでしょうか。
 その『モスラ対ゴジラ』に登場したこの幼虫ですが、各作品に登場した全幼虫の中で、顔(頭部)の形状が最も複雑な凹凸、しわ等があるものと思われます。各特徴につきましては、先日ここで書いた「見聞録」をご覧下さい。
 双子の2体の顔は、どちらも明らかに左右不対称です。さらには操演タイプ、自走式タイプ、ギニョールタイプでも微妙に作りが違います。また一見すると同じように見えても、「太郎」と「花子」でも造形の差があるのです。
 これら統一されていない造形という条件の中、「カッコかわいく」というGメモリーズセレクションのテーマで「太郎」は「太郎」として、「花子」は「花子」としてバランスを考えて原型を作りました。

 顔そのものは大小の凹凸、しわがあり、複雑な顔をしています。それらひとつひとつをもれなく造型していては、ディフォルメテストから外れ、リアルになってしまいます。ましてや正直な所、本物の顔は造りからしてかわいさがどうしても足りません(ごめんなさい)。
 凹凸やしわのうち、細かな部分は思いきってなくし、強調する部分だけを造型する事にしました。もちろんそれだけでは、物足りないだけの顔になってしまいますし、かわいさがあるかと言えばそれも足りません。ですからさらにかわいさを重視すべく、若干凹凸としわは位置や大きさをアレンジし、目玉もひと回り大きくしたり、口や触覚の位置や形状をアレンジして顔を整うようにしました。
 顔をかわいくしなくてはならない…という点では、もしかしたら今まで作ってきたゴジラ達よりも大幅なアレンジになったのかもしれません。
 かなり慎重に「太郎」「花子」共々『モスラ対ゴジラ』の2体である特徴を消さずにアレンジしたつもりです。それでいてかなりかわいくなったと思いますが、いかがでしょうか。

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