PART4.各作品に登場のモスラ幼虫(3)
今日は弊社商品になった『モスラ対ゴジラ』に登場した「モスラ(幼虫)」の造形や特徴についてです。
■「モスラ幼虫」の発売前に(前)
昨日より予約受付を開始した6月1日発売予定の「モスラ幼虫」についての、商品としての造形や配色の「こだわり」は近日ここで書く予定です。その前に、これまで紹介してきたように劇中での『モスラ対ゴジラ』に登場した「モスラ幼虫」についての特徴等を弊社としての観点でまとめてみました。
●『モスラ対ゴジラ』(1964年)
双子という事で、ここでは2体の幼虫が登場します。大まかにシーンとしては3つに分けられます。
ひとつめは卵から誕生するシーン。2つめはゴジラを追って海を渡って岩島に向かうシーン。3つめは岩島でのゴジラの戦いのシーン。
書籍での資料や映像での確認でわかった事ですが、劇中では自走式タイプ、操演タイプ、ギニョール(人間が手を入れて動かす)タイプと使い分けて撮影されているようです。それぞれに複数あったかは定かではありませんが、同時に画面に写っている事から、少なくとも双子の分はそれぞれ作られています。ですから少なくともこの作品の中では6体の幼虫が作られている事がわかります。
誕生シーンはそれぞれ上半身しか写っていませんし、動きからしてギニョールと思われます。
岩島に上陸して動いている所、ゴジラに向かっている所は自走式。
戦いのシーンでは操演と自走式を組み合わせているようです。ゴジラの尻尾に噛み付いたり、はねとばされたりしている所は操演です。糸を吹く所のアップ等では一部ギニョールかと思われますが、誕生の時と比べて色が違うので再塗装されていたと思われます。
この6体ですが、よく見ると造形が統一されていません。おそらくは同一の型から作られたとは思うのですが、表面の皮の部分のしわの付き方、微妙な凹凸の形が違うのです。見比べて初めてわかるのが顔の頬にあたる部分の凹凸です。特に2体の差ははっきりとしています。
そして一番の差は頭の下部分の形状です。普通にしていては見えない所です。映像から判断して操演タイプとギニョールを見てどうにか確認できたのですが、2体で形が実はまるで違うのです。
これらの差は意図的ではなく、スケジュール的に細かく合わせて作る事ができなかったのではないかと推測しています(単に事細かくこだわっていなかったのかもしれませんが)。弊社商品ではその違いも形にしましたので、どう違うのかは後日「こだわり」で書くとします。
また操演タイプは、他の作品の撮影時にもよくあるように、戦闘シーン等で傷つき途中で修復、再塗装をしていると思われ、ゴジラとの絡みでは統一されていない箇所もあると思われます。尻尾に噛み付くシーンのあたりでは、コマ送りで見るとかなり痛めつけられて損傷しているのがわかります。
続きはまた明日。
▲弊社商品「モスラ幼虫 誕生バージョン」
今日は弊社商品になった『モスラ対ゴジラ』に登場した「モスラ(幼虫)」の造形や特徴についてです。
■「モスラ幼虫」の発売前に(前)
昨日より予約受付を開始した6月1日発売予定の「モスラ幼虫」についての、商品としての造形や配色の「こだわり」は近日ここで書く予定です。その前に、これまで紹介してきたように劇中での『モスラ対ゴジラ』に登場した「モスラ幼虫」についての特徴等を弊社としての観点でまとめてみました。
●『モスラ対ゴジラ』(1964年)
双子という事で、ここでは2体の幼虫が登場します。大まかにシーンとしては3つに分けられます。
ひとつめは卵から誕生するシーン。2つめはゴジラを追って海を渡って岩島に向かうシーン。3つめは岩島でのゴジラの戦いのシーン。
書籍での資料や映像での確認でわかった事ですが、劇中では自走式タイプ、操演タイプ、ギニョール(人間が手を入れて動かす)タイプと使い分けて撮影されているようです。それぞれに複数あったかは定かではありませんが、同時に画面に写っている事から、少なくとも双子の分はそれぞれ作られています。ですから少なくともこの作品の中では6体の幼虫が作られている事がわかります。
誕生シーンはそれぞれ上半身しか写っていませんし、動きからしてギニョールと思われます。
岩島に上陸して動いている所、ゴジラに向かっている所は自走式。
戦いのシーンでは操演と自走式を組み合わせているようです。ゴジラの尻尾に噛み付いたり、はねとばされたりしている所は操演です。糸を吹く所のアップ等では一部ギニョールかと思われますが、誕生の時と比べて色が違うので再塗装されていたと思われます。
この6体ですが、よく見ると造形が統一されていません。おそらくは同一の型から作られたとは思うのですが、表面の皮の部分のしわの付き方、微妙な凹凸の形が違うのです。見比べて初めてわかるのが顔の頬にあたる部分の凹凸です。特に2体の差ははっきりとしています。
そして一番の差は頭の下部分の形状です。普通にしていては見えない所です。映像から判断して操演タイプとギニョールを見てどうにか確認できたのですが、2体で形が実はまるで違うのです。
これらの差は意図的ではなく、スケジュール的に細かく合わせて作る事ができなかったのではないかと推測しています(単に事細かくこだわっていなかったのかもしれませんが)。弊社商品ではその違いも形にしましたので、どう違うのかは後日「こだわり」で書くとします。
また操演タイプは、他の作品の撮影時にもよくあるように、戦闘シーン等で傷つき途中で修復、再塗装をしていると思われ、ゴジラとの絡みでは統一されていない箇所もあると思われます。尻尾に噛み付くシーンのあたりでは、コマ送りで見るとかなり痛めつけられて損傷しているのがわかります。
続きはまた明日。
▲弊社商品「モスラ幼虫 誕生バージョン」