Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスラ幼虫のこだわり その2

2010年05月28日 | 新作商品情報


PART2.商品の大きさとゴジラとの比較サイズ

 今日「モスラ幼虫」の商品としての大きさについて書きます。


▲上「モスラ幼虫 誕生バージョン」下「モスラ幼虫 岩島戦バージョン」

■設定サイズより見た目のサイズ
 この「モスラ幼虫」は、弊社商品の「モスゴジ」と並べても違和感がないようなディフォルメと大きさで作りました。
 弊社発売のソフビ商品では、現時点では最小の物となります。

 劇中でゴジラは全長50m、幼虫は53mという設定です。それに合わせて作るとしたら、弊社「モスゴジ」が全長約17cmですので、幼虫はそれ以上の長さにしなくてはなりません。にもかかわらず、商品は、2体の双子、どちらも全長約13cmです。

 実際に劇中で戦っているゴジラと幼虫なのですが、戦いのシーンはほとんど距離を置いています。ゴジラは岩を蹴飛ばしたり、熱線攻撃だったリですし、幼虫はお馴染みの糸を吹いて攻撃します。そのため組み合って戦うというシーンはありません。ですから、大きさの比較と言うのが劇中の映像ではわかりにくくなっています。
 唯一直接触れて戦っているのは、幼虫1体だけゴジラの尻尾に噛み付いて振り回されているシーンです。ここで唯一、だいたいではありますが、大きさの比較ができます。
 振り回されている幼虫とゴジラの身長を比べてみると、どうしても幼虫の長さがゴジラの身長を上回っているようには見えません。明らかに短いのです。
 商品の原型制作時に、設定を重視するか、映像で見られるシーンや見た目の印象を重視するか考え、結果として後者を選びました。一番の理由はやはり、弊社「モスゴジ」と並べて劇中の雰囲気を楽しんでいただきたいと言う意図です。
 もし幼虫の全長を設定での比較に合わせて17cm以上にしていたら、頭部の大きさはゴジラに合わせてパランスを取って作っていますので、そのままの頭部の大きさだと5~6頭身となり、いくらディフォルメ造形にしたところで、ゴジラに比べて幼虫の方がリアルに見えてしまいます。4頭身のままで17cm以上にしていたら、頭部はゴジラよりひと回り大きくなってしまい、かなり頭のでかさが目立ち、ゴジラと並べてもバランスが悪くなります。
 設定上からは離れてしまいますが、「モスゴジ」と並べると言う意味でも、あえて13cmにしたのです。
 ちなみに13cmという数字ですが、劇中で見られたゴジラとの比較で、おそらくはゴジラの4分の3ぐらいだろうと言う推定で決めたものです。ですから商品でも弊社「モスゴジ」の4分の3になるように計算して作りました。

 他のソフビメーカーさんでも過去に「モスゴジ」と「モスラ幼虫」を発売された所がいくつかあります。が、同一メーカー同一シリーズ商品でその2つを並べてみると、不思議な事に劇中で見られる比較サイズに揃えて作られている所はほとんどありません。劇中サイズにあわせるのではなく、商品サイズを統一しているからなのでしょう。そういう意味でも今回の「幼虫」の発売は、「モスゴジ」との関係性でも珍しいパターンかと思います。

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