Part.3 彩色のこだわり
■このシーンのゴジラの背面は白ですが……
今回のテーマであるゴジラと三枝未希の対峙するシーンのゴジラの表現では、ゴジラ全体が赤く点滅するような演出がなされているのですが、その際のゴジラの背面は白く光っています。
背びれ自体が光っているのではなく、ゴジラの後ろ全体が白く同時に発光されている表現がなされています。
やはりこちらも光学合成の処理で映像が作られているのがわかります。
この表現をするべく、商品では背びれ部分をシルバーで塗装しています。あえて後ろ全体ではなく、背びれの先だけにしています。
劇中シーンのような色にするには、本来は白の方が当然近いし、背びれやボディ後部全体に塗装した方が良いのですが、ラメ入りのクリアレッドの成型ボディにこれをしてしまうとかなり浮いてしまい、白だけが目立つ配色となってしまいます。
確かに白にしてしまうと、正月の「福袋」在中なので、紅白でめでたいのですが(笑)、フィギュアですから単独で飾られる場合を考えるとやはりかっこよさは必要です。全体の配色のバランスを考えた時、成型の赤は生かしたいので、それを殺さない色としてシルバーが最適で、しかも背びれの先だけにスプレーした方が違和感がないと判断しました。
他の部分についても、本来劇中シーンのような色にするのには何も色を塗らない状態、つまり成型のクリアレッドのままの方が近いのです。やはりそれでは面白みにも欠けるし、物足りないので、キバやツメは背びれにあわせてシルバーに、目はゴールドとブラックにしています。
(2011.1.8更新)
「新春ゴジラ福袋」は完売致しました。ありがとうございました。