▲吉野の山々
神無月朔日の吉野路。
天河大弁財天社への道すがら少し遠回りに
なりますが蔵王権現を祀る「金峯山寺」
に立ち寄るため吉野路を南東に進みます。
しばらく走ると「吉野神宮」が現れました。
初めて訪れた社で初めての朔日詣りです。
神宮のご祭神は後醍醐天皇。
都を臨みながら吉野で崩御された帝を偲びつつ
世の安泰と発展を祈って明治22年(1889年)に
明治天皇により創建されました。
本殿、拝殿は全て檜造りの御宮です。
ちなみに
後醍醐天皇の魂は金峯山寺からほど近い
「如意輪寺」の境内で北の都を正面に見ながら
静かに眠っていらっしゃいます。
日が西側へ傾きかけたころの参拝でしたので
参拝者は疎らでしたが、降り注ぐ陽の光は
とてもエネルギッシュでした。
境内は凛と張り詰めながらも心地よい
風が流れるひととき。
ここは時間の経過を忘れさせる不思議な空気感
に満ちています。
そんなわけで目的だった金峯山寺は
あっという間に通り越してしまいましたが
「蔵王権現」ご開帳の際にはゆっくりと
拝観したいと思っています。