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あれから40年

2020年11月09日 | 映画日誌
11月7日はスティーブ・マックイーンの命日でした。
1980年、50歳没。すでに40年も前になります。


彼の出演した映画の多くは
劇場ではなくテレビで見たのですが
なかでも「大脱走」のバイクでの逃走中
鉄条網に絡まるシーンの痛々しさに
子供ながら身もだえたことを覚えてます。




「タワーリング・インフェルノ」では
消防隊長の頬に付いた黒いスス痕が
なんともかっこ良く、墨汁で真似るも
彫の浅い顔には似合わないことに
落胆したものです。



1971年
彼が40歳を超えての作品
「栄光のルマン」
は最も好きな作品のひとつです。
スティーブが
自ら率いるプロダクションによって
総力をあげて作り上げた作品にも関わらず
興行的には芳しくありませんでした。



▲YouTube「その男とルマン」予告編




いわゆるセミドキュメントの作品ですが
「ただ走るだけの映画」と揶揄されつつも
クラッシュシーンなどからは
撮影の過酷さが伺えます。
命を掛けて高速で駆け抜けることだけに
執念を持って取り組んだスティーブの思いが
しっかりと詰まった作品だと思います。





ラストシーンで
ライバルに向けてスティーブが
笑顔で2本指を振り上げるシーンがあります。
このスマイルが作品の要諦だと感じます。






画質はイマイチですが
「栄光のルマン」は全編
YouTubeでの視聴が可能です。
カーレース好きの欧州人の様子や
スティーブの勇姿、そして
ルマンの高揚感を味わえます。


加えて「ポルシェ20番」の
オシャレなカラーリングにも要注目。
半世紀も前の作品とは思えないカッコよさです。

合掌



▲YouTube「栄光のルマン」
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