🌸🌸『「クリスマスごみ拾い」を全世界に発信したい』🌸🌸
今でも心に残っている東井先生の言葉はいくつもあります。
「ほんものはつづく。つづけるとほんものになる」
「ほんものとにせものはみえないところのあり方で決まる」
「根を養えば樹は自ら育つ」
「太陽は夜が明けるのを待って昇るのではない。太陽が昇るから夜が明けるのだ」
私たちは小学生の時に、こういう言葉を東井先生から何度も聞いてきました。
その時には分かりませんでしたが、年齢を重ねるうちに本当の意味が分かってきて心に響き、それが生きる支えになってきました。
先生はこんな詩も残されています。
「心にスイッチを。…人間の素晴らしい目も、見ようという心のスイッチが入らないと見ていても見えない。
仕組みのせいじゃない、スイッチのせいなんだ。
心のスイッチが人間を駄目にもし、素晴らしくもしていく」
~~~~~~~~~~~
初めて特別支援学級を受け持った時、その学級のA君と一緒に3年間歩いて下校したのですが、その通学路にごみがいくつも落ちていることに気付いていました。
でも私はいろんな理由を探しては拾おうとしませんでした。
しかし2年9か月くらい経って、ようやく「ごみを拾おう」と心にスイッチが入りました。
するとA君も、ごみを見つけては私に教えてくれるようになり、私たちは歩きながら二人三脚でごみを拾っていきました。
6年生を受け持った時、子どもたちに「先生は2年9か月の間、ごみが拾えなかったんだよ」と話しました。
すると次の日の朝、男の子2人がやってきて、「先生、拾ってきました」と、登校中に拾ったごみを私に見せてくれました。
「子どもたちは何と心にスイッチを入れるのが早いんだ!」と思いました。
私は2年9か月かかったのに、その子たちは1日で心のスイッチを入れたのです。
それからしばらく経って、6年生のある子が家族旅行に出掛けました。
車がサービスエリアに停まった時、いつの間にか彼の姿が見えなくなりました。
なかなか帰ってこないので家族が探しに行くと、彼はごみ箱からあふれ出ているごみを一生懸命片付けていたそうです。
「スイッチが入ると本当にすごいんだなぁ」と感動したことを覚えています。
「みんなで美しい地域をプレゼントしよう」ということで、毎年12月に「クリスマスごみ拾い」をやっています。
みんなでサンタクロースの格好をしながらごみを拾うという企画です。
今年は4回目で、昨年度は12都道府県と、海外で初めてエルサルバドルでも行いました。
27地区500人がこの「クリスマスごみ拾い」に参加しました。
2020年のオリンピックまでやり続けて、
「日本人はこうやって自分たちの地域を美しくしてるんだ」
という姿を世界の人々に見てもらい、できれば一緒にごみを拾いたいと思っています。
(「みやざき中央新聞」H29.12.18 小学校教諭 西村徹)
今でも心に残っている東井先生の言葉はいくつもあります。
「ほんものはつづく。つづけるとほんものになる」
「ほんものとにせものはみえないところのあり方で決まる」
「根を養えば樹は自ら育つ」
「太陽は夜が明けるのを待って昇るのではない。太陽が昇るから夜が明けるのだ」
私たちは小学生の時に、こういう言葉を東井先生から何度も聞いてきました。
その時には分かりませんでしたが、年齢を重ねるうちに本当の意味が分かってきて心に響き、それが生きる支えになってきました。
先生はこんな詩も残されています。
「心にスイッチを。…人間の素晴らしい目も、見ようという心のスイッチが入らないと見ていても見えない。
仕組みのせいじゃない、スイッチのせいなんだ。
心のスイッチが人間を駄目にもし、素晴らしくもしていく」
~~~~~~~~~~~
初めて特別支援学級を受け持った時、その学級のA君と一緒に3年間歩いて下校したのですが、その通学路にごみがいくつも落ちていることに気付いていました。
でも私はいろんな理由を探しては拾おうとしませんでした。
しかし2年9か月くらい経って、ようやく「ごみを拾おう」と心にスイッチが入りました。
するとA君も、ごみを見つけては私に教えてくれるようになり、私たちは歩きながら二人三脚でごみを拾っていきました。
6年生を受け持った時、子どもたちに「先生は2年9か月の間、ごみが拾えなかったんだよ」と話しました。
すると次の日の朝、男の子2人がやってきて、「先生、拾ってきました」と、登校中に拾ったごみを私に見せてくれました。
「子どもたちは何と心にスイッチを入れるのが早いんだ!」と思いました。
私は2年9か月かかったのに、その子たちは1日で心のスイッチを入れたのです。
それからしばらく経って、6年生のある子が家族旅行に出掛けました。
車がサービスエリアに停まった時、いつの間にか彼の姿が見えなくなりました。
なかなか帰ってこないので家族が探しに行くと、彼はごみ箱からあふれ出ているごみを一生懸命片付けていたそうです。
「スイッチが入ると本当にすごいんだなぁ」と感動したことを覚えています。
「みんなで美しい地域をプレゼントしよう」ということで、毎年12月に「クリスマスごみ拾い」をやっています。
みんなでサンタクロースの格好をしながらごみを拾うという企画です。
今年は4回目で、昨年度は12都道府県と、海外で初めてエルサルバドルでも行いました。
27地区500人がこの「クリスマスごみ拾い」に参加しました。
2020年のオリンピックまでやり続けて、
「日本人はこうやって自分たちの地域を美しくしてるんだ」
という姿を世界の人々に見てもらい、できれば一緒にごみを拾いたいと思っています。
(「みやざき中央新聞」H29.12.18 小学校教諭 西村徹)