花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

『ポンペイの輝き』 展へ

2006-06-04 | 美術館

古代ローマと聞くだけで 血が騒ぐのを憶えますが、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている展覧会に行って来ました。


『古代ローマが「人類史上最も幸福な時代」と讃えられる絶頂期に差しかかった頃、突然の大災害が南イタリアを襲いました。西暦79年8月24日午後1時、ヴェスヴィオ山から巨大な火柱が噴き上がったのです。噴火は翌朝まで続き、ポンペイなどふもとの町々が埋没しました。夏のまぶしい太陽は灰雲に遮られ、住人たちは闇の中、持てる限りの財産を手に脱出。噴出物に厚く覆われた都市は復興する事なく、漸く18世紀に発掘が始まりました。「ポンペイの輝き」展パンフより)』

【フォルムを望む風景:前方の山がヴェスヴィオ山】

       

8m~23mもの噴石の埋没から2000年の時を経て、蘇る古代の壁画や宝飾品・彫刻や生活用品等々から、精巧な技術を持ち 豊かな生活の営みを想像する事が出来ました。

【壁画アポロ:一説では皇帝ネロの宿泊所で 詩や音楽を好むネロに結び付けてい る と言う説】

       

【銀製のコップ:イシス信仰の彫刻。 既にガラス製品もあった】

       

【金庫:鉄・青銅・銅・銀を使用。上部の装飾を順次解除することに依ってのみ、 開くことが出来た。】

       

【居酒屋の壁画:キスしている図】

       

【ヴェスビィオ山:1944年最後の噴火。米軍機から撮影された】
       

10年前ミラノから南下して最後にポンペイの廃墟を巡りましたが、3キロ四方の一部のみで、今回のような金銀財宝は一切目にすることはありませんでした。
博物館ないしは世界各国を回っていると言うわけでしょうから。
       
【ポンペイの廃墟に立った】