花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

平ヶ岳 へ

2006-09-13 | 登山
                     【姫ノ池から見た平ヶ岳】


             【クサモミジとなったキンコウカの向こうにも・・・】

今回 深田久弥の「日本百名山」を目指す事になりました。
今までは登山口から12時間を要する山 即ち先ず一泊の野営を覚悟の熟練者だけの山だったのです。しかし皇太子様が登山された事で別のルートが出来ました。
今も通行は禁止されていますが、地権者により宿泊・送迎付きの方法を利用する事が出来るようにになったのです。

3時起床 4時スタート。1時間半のガタガタ道を降りれば、急登が待っていました。30分毎に休憩が取られましたが兎に角水が飲みたい 喉が渇くのです。
一時間後に宿で用意された朝食を頂きました。そして又難航苦行の始まりです。
しかし何時かは喜びに変わる時がくるのですから・・・

それでは昨日からの行程を写真で追ってみることに致しましょう。

奥只見湖ダムサイトから第一歩が始まりました。関越道を3時間弱でこんなにも奥深い秘境に・・湖は一望できないほどの広大さ。此処を遊覧船で宿泊地の銀山平まで行く趣向でした。
     

湖上から見上げた荒澤岳の荒々しさ。その奥に平ヶ岳があるのです。
     

銀山平に到着。宿泊のログハウスで一休みの後は荒澤岳の麓まで万年雪トレッキングに出かけました。道端にはカメラを向けずには居られないほど花・花・花
【アキノキリンソウ。ヨツバヒヨドリ。黄ツリフネ】
     
          
     

少し山を登った所にススキ越しに谷底深く万年雪が遠望されました。目を凝らすとその雪渓に人が乗っています。そこに辿りつくには激流の中の岩を撰んで渡るしかありません。渡れば渡ったで岩石の道なき道を歩くことになっていました。
     

中断しましたが、翌日の登頂のところに戻りましょう。
森林限界を過ぎると石ゴロゴロの急登も木道に変わり 辺りは全て草原になっていました。2000㍍を超えるともうクサモミジになって、それも様々に楽しいものでした。ハクサンフウロやリンドウはまだ美しい色を保っていましたが、オオカメノキは赤い実を、マイズルソウも赤い実を。チングルマは完全に綿毛を見せていました。その中で印象の一点「イワショウブの実」をご覧頂きましょう。
     

山頂の二等三角点の標識で記念撮影でした。(松倉氏 撮影)
     

此処から引き返しです。下って登って振り返ると大きな平ヶ岳が目の前に横たわっていました。 始めに掲げた2点です。
そして最後に不思議な玉子石に寄って、同じ道を下ってゆきました。