花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

美ヶ原 へ 

2007-06-02 | 登山
                   
                     【アルプスと落葉松林と青空と】


美ヶ原は東西4km、南北8kmに及ぶ標高2000m前後の火山台地高原です。
天気予報の気懸りな日でしたが、4時起き45分スタートJR八王子7時集合。中央高速で諏訪ICで降りてビーナスラインからのコースでした。

冠雪の富士山・八ヶ岳や南アルプスの眺望も素晴らしく、近くでは落葉松林の新萌えが車窓を彩って、雲の間からは青空も覗いていました。

山本小屋でクルマを降りると、そこはもう芝生のような大草原で、春から秋にかけて放牧された乳牛のカルシュウム補給のための平らな岩に塩を置く「塩くれ場」くらいが人為的でしたでしょうか。
【子牛は特に可愛い】
     

美ヶ原のシンボルがありました。濃霧の時などの遭難防止の目印として高く聳えています。
【美しの塔】
     

草原の遥か左手に小高い山が見えていましたが次に目指す茶臼山です。近ずくほどにピークをいくつか抱えながら右肩下がりに谷底に消えた辺りが、キャンプ場かもしれません。
【茶臼山を目指す我らが一行】
     

【茶臼山々頂から諏訪湖を見る】
     

茶臼山から北を振り向くと王ヶ頭のホテルが、林立した王冠を抱いているように見えます。次はさあ あそこを目指すのです。
【王ヶ頭の遠望】
     

萱を刈った格好の窪地で楽しくも嬉しいお弁当を頂き終わる頃、ポツリと来たのです。結局ザァ~とは来ず傘だけの人、レインウエァーの上だけ、上下ともと様々でしたが早足になって王ヶ頭へ急ぎました。一番きつい所でした。平坦な草原のようでも登り道になり最高峰だったのですから。

後は王ヶ鼻を残すのみです。緩やかに下って低木が開けたところが、三方を絶壁が奈落の底までも落ちているのではないかと思わせるほどの凄いところに立っていることに後で気付くのです。知らぬが仏とはこのことでした。
【王ヶ鼻頂上の石仏群】
     

石仏群は「美ヶ原」の平穏を願うかのような祈りの姿に見えました。
自然への敬虔の念を抱かせる百名山でした。