花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

火打山 へ

2007-07-13 | 登山
             【高谷池ヒュッテ前庭の ハクサンコザクラの群生】

月一度の我登山クラブの登山計画は、「火打山」(信越国境地帯の広大な山塊の最高峰 2462m)です。梅雨時とはいえ先月もその前の月も雨具着用でしたが、今回は決行も危ぶまれる?と思った時もあった位でしたが、新幹線も駆使して本庄早稲田に集結。此処までくればもうこちらのものです。

流石深田百名山 奥深い山です。日本有数の豪雪地帯で雪渓も残っていましたが、
標高1335mの笹ヶ峰牧場から雨具の上下に、尚ご丁寧にスパッツも重ね、虫除けネットも被って万全の体制で第一歩を踏み出しました。

霧とも雨ともつかない中を、始め木道は優しくやがて岩道のジグザグで疲労がかぶさって、美しい花が現れだしても写真を撮る余裕すらなく、ひたすら前の人に遅れないように歩くのが精一杯の状況が續きました。
勿論小休止、中休止、弁当タイムもありながら5時間を要して、今夜一泊の宿にたどり着いたのでした。噂に聞いた「高谷池ヒュッテ」です。

鉄骨で支えられた三角形の外観はオシャレでしたが、風雪雨で痛めつけられ、しかし何千何万の人が宿ったことでしょう!
約束事があって蚕棚のような寝室も、トイレも清潔で「あの過酷な中をたどり着けた者だけが共通に抱く感情が熱く伝わって来るようでした。」

【高谷池ヒュッテに到着直後 全11名の内の】
     
 
下山途中に横浜桐蔭学園の男子生徒と行き違ったのですが、300名も此処に泊まるのですから収容能力をご想像ください。
朝が早い分夜も早い。美味しいカレーの夕食を済ませば7時過ぎには寝ることになります。こんな早い時間でも眠れるのですから。

翌朝は4時台には目覚め、第一の気懸り空を眺める。降っては居ないけど?・・・
身支度は前庭の20数メートル先の天然の洗面所で・・冷たくて気持ちいい。
辺りは霧が立ち込めて昨日と変らない模様。
朝食の中華丼を頂いて、兎も角火打山を目指すべく出立です。
歩くほどに霧の中に高谷池が現れました。そしてなんとお花畑が累々と、これを桃源郷と言わずしてなんと言うのでしょう!

 【高谷池】 

          【イワカガミの乱舞】
          

               【絹笠草】
               

歩くほどに深く雲が垂れ込めているので、ここで会長は全員に参加・不参加を聞かれた。半々の数になったので「天狗の庭」で背中合わせに歩き始めることになりました。途中組みになった私はユックリ花撮りが出来ることになって幸せな気分でした。
さあどんな花でしょうか。
まず雨に濡れて輝きを増す花たちです。4枚続きます。

【ミツバオウレン】【ミヤマキンバイ】【イワイチョウ】【サンカヨウ】
 
          
  
         

少しずつ下ってゆく内に、木道の左右に大きく雪渓が横たわっていました。
7月の雪渓はあたりが寒くもなく、 しかし植物ましてや花などの無い真冬の風景が見渡せたのでした。
    

今度は少し大形の木に属するものを、掲示いたしましょう。シラビソは新芽は殻に包まれ寒さを防ぎ、暖かくなる頃殻を破って葉を伸ばします。
【ブルーベリー】【ミヤマヤナギ(ミネヤナギ)】【シラビソ(白檜層)】
 
          
                  
 
お花は此処で終わります。おなじみのもので終わりにしましょう。
【白スミレ】【カラマツソウ】【コバイケイソウ】
 
         
                  

ヒュッテで登頂組みを待ちながら、特別ストーブを焚いていただいて、コーヒーで
暖かく優しい時を過ごすことが出来ました。間もなく先発隊が意気揚々と帰って来ました。火打山の頂上は雲の上で青空のもと日本海が眺められたそうです。
沢山の証拠写真をPC上にご披露されました。

これから1000mの高低差を下るのです。下りの好きな私は上りで見えなかったものも見つけながら、予定通り迎えのバスで温泉にも浸かりながら、早目の帰宅が出来ました。皆様有難うございました。