花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

涼風渡る祇園山に蝉時雨を聞く

2007-07-27 | 鎌倉の四季
                        【鬱蒼とした大樹を縫って】

祇園山ハイキングコースを歩くと言えば、鎌倉駅から北上するか、南回りで行くのでしょうが、私達は段葛途中から右折して大仏邸(大仏次郎氏)前の細道から先ず北条氏ゆかりの宝戒寺を訪れました。

宝戒寺は北条義時が小町邸を造って以来北条執権の屋敷となり、元弘三年(1333年)北条九代滅亡後その霊を慰めるため、又、国宝的人材を養成修行するための道場として、後醍醐天皇が足利尊氏に命じてその屋敷跡に建立させたお寺です。

白萩のお寺として有名ですが、今回は建造物と今咲いている花を載せることに致しましょう。

【境内を入った所の八角形の巨大な敷石】
     

【聖徳太子堂】
     

【槿:中空に咲く】
      

【睡蓮】
      

【紅葉山やぐら:宝戒寺の後方に1933年この「やぐら」が発見され、五輪塔・納  骨・海蔵寺と同じ十六井が見つかる。1999年大崩落の際神奈川県教育委員会の調 査で北条執権ゆかりの納骨であることを確認。】
     
     
【東勝寺跡 東勝寺橋:元弘三年新田義貞に攻められ、執権館を逃た一族は東勝寺
 で最後を遂げます。今も広大な草むらのまま柵で囲われています。当時滑川に橋 は無く川床に石を並べたものだったそうですが、後年橋が掛けられて現在も使わ れているのです。】
     

東勝寺跡の最奥に腹きりやぐらがあり、この辺りから急坂になってアップダウンが続きます。西北に鶴岡八幡宮の優美な朱色の姿が見えるところがあるのですが、樹木が繁って見ることが出来ませんでした。頂上では西方が開けて稲村ヶ崎が霞んだように見えています。その上に富士山がある筈なのですが・・・蝉時雨だけは賑やかでした~~。

この山歩きでは花にも出会えず、忘れ物をした気分でいましたが八雲神社側へ降りる時ホトトギスを見つけることが出来て、見る・ 聞く・撮るが揃って漸く気分が晴れたかなと言ったところでした。

【ホトトギス】
     

【常栄寺:通称 ぼたもち寺 日蓮上人が処刑される日、ぼた餅を差し出すと異変 が起きて刑の執行が不能になり、日蓮上人は大いに喜び差し出した人の名前を付 けたお寺が出来たのだそうです。】 
 
     
 
【禊萩:常栄寺の庭には沢山の花が咲き乱れていました。ミソハギはお盆の花】
     

このお寺で解散でしたが、皆一緒に鎌倉駅まで歩きました。