【東京国立博物館 平成館 入場券】
宮廷貴族による王朝文化から生み出された作品を通して、『みやび』の世界を堪能してまいりました。
副題は『近衛家1000年の名宝』です。
近衛家は藤原鎌足以来の藤原北家の嫡流宗家の家柄であります。
平安中期に藤原道長に依ってその全盛を見ますが、5代下る忠通の頃 公家による政治も衰えをみせ實権は武士の手に及び、何代かに渡って分家するに至りました。『近衛家』『九条家』『鷹司家』『二条家』『一条家』。この五家に限って摂政関白の職を継承する事となりました。これを五摂家と称します。
近衛家は以来その家系は絶えることなく、近衛家と称してより30代、鎌足より数えれば1300年の歴史を経て今日に至っています。
鎌倉時代以降は実権は伴はなかったとはいえ、常に朝廷の儀式を中心とした政治の場に関与していました。これら儀式典礼に関する記録をしたため伝承する事で摂関家としての権威と面目を保って行く事が出来たのです。この間に蓄積された記録・文書は膨大で20万点にも及びます。この大量の古文書や古美術工芸品を一括保存管理しているのが、京の洛西宇田野にある『陽明文庫』です。
陽明文庫はこうした文化財を後世に保存継承するために、昭和13年(1938)29代当主近衛文麿に依って設立されました。
今回の展覧会は文庫創立70年を記念して企画されたものです。
★陽明文庫長の名和修氏の講演や NHKの新日曜美術館を拝聴したものを参考にblogを書きました。
出品目録を見ますと214点の膨大さ。私の注目度の幾つかを写真を交えて述べてみたいとおもいます。
【藤原鎌足像】
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【藤原道長像】
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【国宝 「御堂関白記」】
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自筆にかかる日記14巻をはじめとして、幕末の近衛忠煕に至る20人の歴代が関白日記を残しています。これらを紐解けば我が国の歴史の流れを目のあたりにすることが出来るでしょう。
非常に多くの『書』が展示されています。
文化の発達は文字に依って発展しました。文字は中国からもたらされましたが、日本独自の文字『仮名』が生まれました。
これにより朝廷文化が生まれ『源氏物語』や『万葉集』などでの流麗な文字からあまたの日本独自の文学や和歌の世界が広がって行きました。
とりわけ『家煕の世界』としてスペースを広く使って紹介されている方が有ります。「万能の天才」と言うべきでしょう!
【近衛家煕像 21代(~1736)】
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【春日権現霊験記絵巻 詞書:近衛家煕筆 絵:渡辺始興筆】
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平家都落ちの細密画を描かせて、書を家煕が書いたコラボレーションの巻物の一部です。
【花木真写1 植物の精密画(正確に描いて正に植物図鑑です)】
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【花木真写2】
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【花木真写3】
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【十数枚の真写を貼交(はりまぜ)た金屏風の中の一枚】
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人形が多くありました。指人形 賀茂人形 芥子人形 御所人形 内裏雛 有職雛等々。
拝観している時 英会話が聞こえてきたのでそれとなく振り返ると、外人に流暢に説明をしている方に目が行きました。近衛家の方たちには似通ったお顔立ちが有って「もしや・・」と思いましたが、帰り際監視の方に聞いてみると「今日お見えになると聞いています」と。
御当主忠輝様だったのでしょう。自家のものであってそうでないこの名宝は、美術館でご覧になることになるのですね。
★『みやび』とは華やかさと伝統にもとずいた品の良さ・・・とは「名和修」氏の言葉。
宮廷貴族による王朝文化から生み出された作品を通して、『みやび』の世界を堪能してまいりました。
副題は『近衛家1000年の名宝』です。
近衛家は藤原鎌足以来の藤原北家の嫡流宗家の家柄であります。
平安中期に藤原道長に依ってその全盛を見ますが、5代下る忠通の頃 公家による政治も衰えをみせ實権は武士の手に及び、何代かに渡って分家するに至りました。『近衛家』『九条家』『鷹司家』『二条家』『一条家』。この五家に限って摂政関白の職を継承する事となりました。これを五摂家と称します。
近衛家は以来その家系は絶えることなく、近衛家と称してより30代、鎌足より数えれば1300年の歴史を経て今日に至っています。
鎌倉時代以降は実権は伴はなかったとはいえ、常に朝廷の儀式を中心とした政治の場に関与していました。これら儀式典礼に関する記録をしたため伝承する事で摂関家としての権威と面目を保って行く事が出来たのです。この間に蓄積された記録・文書は膨大で20万点にも及びます。この大量の古文書や古美術工芸品を一括保存管理しているのが、京の洛西宇田野にある『陽明文庫』です。
陽明文庫はこうした文化財を後世に保存継承するために、昭和13年(1938)29代当主近衛文麿に依って設立されました。
今回の展覧会は文庫創立70年を記念して企画されたものです。
★陽明文庫長の名和修氏の講演や NHKの新日曜美術館を拝聴したものを参考にblogを書きました。
出品目録を見ますと214点の膨大さ。私の注目度の幾つかを写真を交えて述べてみたいとおもいます。
【藤原鎌足像】
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【藤原道長像】
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【国宝 「御堂関白記」】
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自筆にかかる日記14巻をはじめとして、幕末の近衛忠煕に至る20人の歴代が関白日記を残しています。これらを紐解けば我が国の歴史の流れを目のあたりにすることが出来るでしょう。
非常に多くの『書』が展示されています。
文化の発達は文字に依って発展しました。文字は中国からもたらされましたが、日本独自の文字『仮名』が生まれました。
これにより朝廷文化が生まれ『源氏物語』や『万葉集』などでの流麗な文字からあまたの日本独自の文学や和歌の世界が広がって行きました。
とりわけ『家煕の世界』としてスペースを広く使って紹介されている方が有ります。「万能の天才」と言うべきでしょう!
【近衛家煕像 21代(~1736)】
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【春日権現霊験記絵巻 詞書:近衛家煕筆 絵:渡辺始興筆】
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平家都落ちの細密画を描かせて、書を家煕が書いたコラボレーションの巻物の一部です。
【花木真写1 植物の精密画(正確に描いて正に植物図鑑です)】
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【花木真写2】
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【花木真写3】
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【十数枚の真写を貼交(はりまぜ)た金屏風の中の一枚】
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御当主忠輝様だったのでしょう。自家のものであってそうでないこの名宝は、美術館でご覧になることになるのですね。
★『みやび』とは華やかさと伝統にもとずいた品の良さ・・・とは「名和修」氏の言葉。