花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

梅香る鎌倉山

2008-02-14 | 鎌倉の四季
                     【青蓮寺の梅 氷雨にも凛と咲く】

 日本で最初に開発された丘陵式住宅地のある鎌倉山を歩いてきました。
JR大船駅から湘南モノレールを西鎌倉駅で下車。まず青蓮寺を拝観しました。

【青蓮寺(しょうれんじ)】 開山:空海 本尊:弘法大師像 創建:819年
昔は江ノ島・鎌倉の多くの寺が青蓮寺の末寺だった古刹です。
本堂背後の「飯盛山」一帯には21体の弘法大師の石仏が安置されています。


弘法大師が修業中に天女から仏舎利を託され、翌朝目を覚ますと青い蓮華(ハスの花)が一面に咲いていたと言う【池】 寺の名前にも由来しています。


まだお花が少ない中、雨に濡れて鮮やかなお地蔵様に目を奪われました。


この付近一帯は、元弘3年(1333)に挙兵した新田義貞と、赤橋守時率いる鎌倉幕府軍が戦った場所付近で戦道峰(たたかいどうみね)と呼ばれています。

高さ4mの『鎌倉山の碑』があり「この地は平安時代に平氏が荘園をもっていた。源頼義が相模守となり、頼朝が幕府を開いた所である。新田義貞が鎌倉を破壊して600年経た昭和3年に菅原通斉が山を開いた。この野に家が建ち 自動車が走り 美しい女性の姿を見られる事になった。富士山、伊豆や大島を望むことの出来るこの土地、鎌倉山の形勢は100年後どうなっているのだろうか」

菅原通斉のアイデアとドイツ人・マイスナーの助言により売り出され、当時の有名人や富裕階級層が多く移り住みました。平成16年には別荘+常住で600世帯。

この住宅地を尚も散策して【檑亭(らいてい)】に至りました。
檑亭は鎌倉山が住宅地として開発された当時の歴史を今に伝える重要な建物。
【山門】          
          

【回遊式庭園図:庭の広さは3万余坪。高低差は20m。各地から蒐集した石仏や石塔、五重塔や法隆寺の夢殿を模した八角堂などを配し梅林・竹林・季節の花々が植えられています。


本館(檑亭)は江戸時代の建物で横浜の豪農の旧宅を移築したもの。玄関は青蓮寺から、山門は西御門にあった高松寺から。
そば処を開店したのは昭和44年 個人の別荘を解放して開店しました。
メニューを見ると50種類はあるかと・・私はおろしそばを頂きました。

それではお庭を拝見させていただきましょう。
【八角堂】


【五重塔】


【十王像】閻魔様が左右に5名ずつの王を従えています。
          

雨の一日でしたが「檑亭」に行けて大満足でした。
帰りは近くにバス停があって鎌倉駅まで一本で行く事ができました。