花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

南天山 へ

2008-05-24 | 登山
                               【落葉松林】

関東の大河荒川の上流部の支流中津川の、その更に源流地帯の枝沢 鎌倉沢の源頭に岩蜂をもたげる山、それが南天山である。奥深く訪れる人も少ない、どちらかと言えば玄人好みの山で、その北面に急峻なルンゼや刃のような岩稜をもっている。
変化に富んだ美しい清流の鎌倉沢を遡り山頂を目指します。登山道は近年良く整備されたので安心だ。
山頂からは両神山をはじめ、秩父周辺の山並や膨大な山容の和名倉山など、素晴らしい展望が開ける。一年で最も新緑の輝くこの季節、自然度の高いこの山のハイクを存分に楽しみたい。
《会長:羽田氏の計画書の冒頭の言葉です》

昨日までの嵐が収まって今回も幸運でした。
4時前起床 始発(4:54)の乗車は始めてでしたが戸外は既に明るい。
JR川越駅7:30集合 13名の笑顔に出会えていざ!

関越自動車道を川越IC→花園IC→国道140号線を中津川沿いに鎌倉橋までをチャーターバスで行きます。
鎌倉沢は水量も豊富でその岸辺は時に深く、時には水しぶきが掛かるほどに近付き
沢スレスレの丸太橋を、幾度渡ったことでしょう。
【方円の滝】の表示に出会って休息でした。
          

陽射しが差込み森全体が若々しい緑に輝いています。しかし何時もながらの花が見当たりません。もしかしたらほんの少し前まで雪を被っていたのかも。キットこれからなのでしょう・・・事前に少し調べると沢山の樹木の名前に出会っていました。
ミズナラ・ホオノキ・オオカメノキ・イタヤカエデ・ハウチワカエデ・シナノキ・トチノキ・ブナ・シデ・ハンノキ・ウツギ・ミツバツツジ・ハリギリ・ヤシャブシ・オオバアサガラ etc

尚も進んでいくと沢コースと尾根コースの分岐点に到着です。此処で20分の休憩にお弁当を半分食べてエネルギーの補給でした。
尾根コースが選択され沢の流れと決別してジグザグの山道を幾曲がりしたでしょうか・・腐葉土の優しい道から落葉松のフンワリと足ざわりの良い道に変わりながらも延々と続くうちに、体力が限界に達したと思ったその時休憩になり息を吹き返す事ができました。
しかしまだ先があったのです。右手に岩っぽい痩せ尾根が立ちはだかり、高度は益々鋭角になって遂に会長の手助けを受けてしまったのですが、そここそがピークだったのです。北東真近に100名山の両神山と対峙したのでした! 南天山1483m、両神山1723m。
【両神山】


立枯れているのは火事の後遺症です。全方向が見渡せる岩峰に両足でシッカと立っている実感を味わい、残りの弁当も味わってあの苦しさを洗い流せた思いでした。

【アセビ】が下山では目にとまりました。
          

今回の参加は13名でした。下りはみんなにこやかです。


沢下りの道では皆飛ぶように進んで、ふもとの温泉ではゆっくりと寛いで疲れを洗い流し、今日の良き日を心行くまで楽しむ事が出来たのでした。