花水木の独り言

庭の大きなハナミズキの、白い蝶のような花びらや、真紅の葉に気持ちを託して・・徒然なるままにキーを打ちました。

古都を彩る色を求めて花遍路

2008-07-04 | 鎌倉の四季
                             【明月院ブルー】

6月の鎌倉を彩る花の代表は紫陽花でしょう。この月最後の締めくくりはこのタイトルとの巡りあわせでした。
雨はやむをえないとはいえ、資料を頂いてカメラを片手では難儀なことです。
道を少し歩けば必ず紫陽花に出会います。その中でも飛び切り有名な所から訪れる事になりました。

【明月院】は、鎌倉幕府5代目執権 北条時頼の別荘・最明寺、息子時宗の禅興寺、上杉憲方の明月庵から明月院へと移った歴史深いお寺です。
北鎌倉一帯 山ノ内は、北条氏本流が領地にしていたため一族に因むお寺が多くあり、建長寺《時頼》 円覚寺《時宗》 東慶寺《時宗の妻・覚山尼》等。
雨に咲く紫陽花・・・花色は赤系は無く、明月院ブルーと呼ばれる憂愁の色と白色が咲き競って溜息が出るほどです。


               

【浄智寺】は、七福神の布袋尊で有名ですが鎌倉五山の第四位の寺格を誇っています。関東大震災で壊滅し七堂伽藍の大寺院の面影はありませんが広大な寺域は高低差や、やぐらのトンネルなど見所が沢山あり立ち去りがたいものがありました。
再建されたばかりの鐘楼門と萩と金糸梅が美しい。

 
          
               
               
【亀ヶ谷切通】鎌倉時代中期 北条一族が山ノ内に住み建長寺・円覚寺・浄智寺をはじめとする禅寺を建立し、この場所から扇ヶ谷を結ぶ道は以前からあったものの、人の往来が激しくなり峠を掘り下げ切通を造る必要性から、北条泰時の時代に開削されました。(国指定史跡)
          
         

【海蔵寺】は、鎌倉幕府滅亡の際消失しましたが、応永元年(1394)二代鎌倉公方足利氏満の命により上杉氏定が再興しました。
ご本尊の薬師如来像を真近に拝すことが出来ます。
 《十六ノ井》境内の岩窟に鎌倉時代の井戸があり、窟底径70㎝・深4~50cmの16の穴に清冽な水をたたえていて・・16とは菩薩の数でそこに捧げる水だとの説明ですが、真っ暗な場所で目を凝らして馴れて来れば見えるらしいのですがフラッシュで撮ると、とんでもない画像でした。こんな湧水があることがとても不思議です。
《山門》

《薬師如来像》

《海蔵寺のヤグラとアジサイ》
          

初めての所も多く雨も上がってとても有意義な、そしてカルチャーショックもありました。