埼玉でなぜ荻窪?丸長がルーツの人気店
東武スカイツリー線・獨協大学前駅の西口から伝右川沿いに歩いて8分ほど。獨協大学通りと花栗通りが交わる松原団地南交差点そばにある「荻窪らーめん栄龍軒」へ。ご主人の青木真祐氏は、丸長のれん会の創始者5人の内の1人で、のちに荻窪で「栄龍軒(閉店)」を創業した青木甲七郎氏の孫、つまり三代目にあたる。
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その真祐氏は初代の味を復興すべく、目白「丸長」で修業し2001年3月に獨協大学前にて「栄龍軒」を復活。いまでは界隈屈指の人気店である。暖簾をくぐると、店内は海沿いのカフェ風インテリアで驚く。麺メニューは、ラーメン・つけ麺が醤油と塩の2種。担々麺は基本の「赤」、豆乳入りの「白」、黒胡麻を使った「黒」の3種がベースだ。
さらに「汁なし担々麺」「冷やし担々麺」「担々つけ麺」も提供しており、いずれも辛さを5段階から選ぶことが出来る。丸長がルーツなら注目は「つけ麺」か。いや、初代の味という「担々麺」も人気だそう。本来はどちらかを注文するのが筋だが、ベースの味を知りたく今回は「醤油らーめん」を「ぜいたく(1050円)」で注文することに。
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スープは豚骨、豚足、鶏ガラを炊いた動物系出汁に、日高昆布や煮干し、鰹節、鯖節から取った魚介出汁を加えたもの。そこに円みある醤油のカエシを重ねている。節の風味がふわっと香り、オイリーながら優しい味わいだ。そこに、北海道産をはじめ数種類の小麦をブレンドした平打ちの中太麺を合わせている。さすが麺も旨い。
チャーシューは肩ロース肉が2枚。これがホロホロで良い味だ。3つ入っているワンタンも、餡が癖になる味付けで旨い。ほか、黄身がトロトロの味玉、シャクシャクした食感のメンマ、海苔、刻みネギが乗る。丁寧に作られた一杯、あっという間に完食した。次こそは担々麺をオーダーしよう。痔が治ったら、の話だが・・・
<店舗データ>
【店名】 荻窪らーめん栄龍軒
【住所】 埼玉県草加市松原4-1-9
【最寄】 東武スカイツリー線「獨協大学前駅」西口徒歩8分