亀有「六善」2号店は浅利出汁!
京成本線・お花茶屋駅の北口から歩いて2分ほど。この夏、甲子園出場を果たした共栄学園へと続く商店街・プロムナードお花茶屋の一角に2023年8月11日にオープンした「浅利中華蕎麦 六善」へ。コチラは亀有の環七沿いにある「麺道 六善」の2号店。現在のところ亀有は昼営業のみ、お花茶屋は夜営業のみと分けている。
店舗は「汁なし担担麺 くにまつ」の跡地に入居した形だ。店内はL字カウンターに10席。麺メニューは「浅利中華蕎麦」「手揉みまぜそば」の2軸で、それぞれ醤油と塩を用意している。一方、飯モノには「浅利の炊き込みご飯」と「本日の丼」を提供しており、麺にいずれかのハーフサイズが付いてくる「ハーフ丼セット」も。
また、ビールやハイボールに加え、宮城の地酒「浦霞」や「あたごのまつ」を飲ることも出来る。酒も「本日の」があり、この日は「あたごのまつ」と同じ新澤醸造の「伯楽星」という。宮城県推しだ。今回は「浅利特製中華蕎麦」の醤油をハーフ丼セット(1600円)で注文。丼モノは本日の「鶏の照り焼き丼」でお願いした。
着丼までは7分ほど。澄んだスープは鶏出汁と浅利出汁の組み合わせで、醤油のカエシをしっかり効かせたもの。浅利は前面に出過ぎず、表面のたっぷりの香味油と醤油、鶏の旨味が先行。一瞬、注文を間違えたかと焦ったが、後味の中にしっかりと貝の存在が。そこにコシがあり喉越し良い中太の手揉み麺をあわせている。
縮れによりスープとの絡みが良く、また双方の相性も抜群である。どうやらオープン初日は低加水ストレート麺がデフォルトだったそうだが、2日目以降は手揉み麺に変えたようだ。そして着丼と同時に渡された「浅利ペースト」。これをスープに溶くことで浅利の旨味が一気にブーストされる。二段階ならぬ二段貝の旨さとは。
チャーシューはレアな仕上がりの豚肩ロースが2枚と、低温調理で厚みある鶏胸肉が2枚、そして皮付きで炙った鶏モモ肉が1枚と豪華な布陣。いずれも絶品だが、特に肩ロースは肉の旨味がしっかり凝縮されていて好きだ。味玉は黄身がトロリと溶け出し美味である。ほか、メンマとホウレン草がトッピングされる。
一方の「鶏の照り焼き丼」は、麺のチャーシューと同じく炙った鶏モモに甘辛のタレ、七味、ネギ、そしてマヨネーズが。このマヨがいい仕事をしてくれておりジャンキーな味わいで思わず掻き込んでしまった。麺と丼、あっという間に完食した。次回は出汁の味がより感じられそうな塩と、浅利の炊き込みご飯を頂くとしよう。
<店舗データ>
【店名】 浅利中華蕎麦 六善
【住所】 東京都葛飾区お花茶屋1-15-9
【最寄】 京成本線「お花茶屋駅」北口徒歩2分