朝ラーも可能!亀有に誕生したネオクラシカル系
JR常磐緩行線・亀有駅の北口を出て、環七を東へ渡り中川公園方面へ。足立中川郵便局と同じ路地、善應寺の裏手に2022年1月26日にオープンした「亀有中華そば水しま」へ。ご主人は北千住「北海道らーめんみそ熊」のご出身。朝7時から夜8時までの通し営業という、界隈では珍しい朝ラー営業を楽しめる新店舗である。
店舗は大衆中華「つくし亭」の跡に居抜きで入居した形だ。店内はカウンター4席と、4人掛けと3人掛けのテーブルが1卓ずつの計11席。フロアには「中華つくし亭さん江」と書かれた、近所の小林歯科から送られた鏡がそのまま。赤いカウンターとテーブル、ラジオが流れるレトロな食堂の雰囲気が残っているのも魅力だ。
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麺メニューは「あっさり中華そば」が煮干出汁の醤油、鰹出汁の塩の2種、「こってり煮干中華そば」が醤油、塩、味噌の3種をそれぞれラインナップしている。この他、期間限定麺もあり、この日は「特製辛みそ中華そば」との事。またトッピングは「ヤサイ、アブラ、ニンニク、ニク、マシマシ」の『のせ郎』もチョイス可能という。
一方、チャーハンや卵かけご飯、ニンニク背脂めし二郎、ミニ塩ねぎチャーシュー丼といった飯モノや、鶏から揚げも用意しており、テイクアウト販売も行っている。今回は「特製 あっさり中華そば(1080円)」を醤油でオーダーすることに。注文時に「太麺でのご用意になりますが」と断りがあったが、もちろんそれでお願いした。
およそ10分ほどで着丼。スープは煮干しがふわっと香り、動物系出汁が旨味を下支え。あっさりした飲み口だが、表面に厚めのラードが張っているので物足りなさは感じない。円みある醤油のカエシで、優しい味わいに仕上がっている。合わせる麺は少しゴワっとした平打ちの太縮れ麺。全粒粉入りで風味良く、コシもあって旨い。
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チャーシューはホロホロの豚バラ肉が1枚、低温調理の豚肩ロースが1枚、しっとり低温調理の鶏ムネ肉が2枚。どれも旨い。黄身ねっとりの味玉もタレが染みて良い味に。辛みを抑えた刻み玉ネギと柚子皮がスープ浮かび、サッパリとさせてくれる。ほか、ナルト、メンマ、海苔3枚、長めカットの青ネギがトッピングされる。
クラシカルなビジュアルにして、各所に新しさを感じる一杯。お店の雰囲気とも、再開発を経た亀有の町のイメージともぴったりだ。店内を見回すと老若男女、家族連れの姿が目立つのは、その証左なのかもしれない。次回は「こってり煮干中華そば」に、オーダー率の高かった半チャーハンを添えてオーダーしてみたい。
<店舗データ>
【店名】 亀有中華そば水しま
【住所】 東京都足立区中川3-10-3
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」北口徒歩10分