フレンチの経験が活きる「麺や一途」
東京メトロ有楽町線・豊洲駅の2b出口直結。ららぽーと豊洲3の地下1階で2020年6月から営業する「麺や一途 導(しるべ) 豊洲店」へ。コチラは武蔵小山に本店を構える「麺や一途」の姉妹店。代表の仲田一途氏は、フランス料理の名店「マキシム・ド・パリ」で10年間学び、「目黒雅叙園」西洋料理部門の総料理長を務めた人物だ。
そのフレンチの経験を活かし、フォンドヴォーをベースにした独創的なラーメンの数々で人気のお店である。また予約制だが本店ではフレンチのコース料理を、豊洲店でもパーティメニューを楽しめる。豊洲の店はレストラン街の一角。親子丼「鳥開総本家」やエスニックの「COMPHO」などの並びにある。明るい店内はカウンター30席程度。
麺メニューだが、みそ味のドロドロ麺「旨麺 衣利(りえ)」を看板に、「カレークリーミー麺 舞」や、衣利と舞を合わせた「一押し麺 香」のように、全てのスタッフや家族の名前が付けられている。他にも「醤油麺 健一」「みそ麺 有希」「担々麺 晴」「肉麺 力(りき)」「和出汁麺 大輔」「つけ麺 明美」など、いずれも個性的だ。
一方で、鶏の唐揚げや、モモ肉のコンフィなどの定食や、カレー丼、オムライス陽介、ミニ丼類などの飯モノ、スペアリブやソーセージ、オムレツ、サラダ、水餃子などの一品メニューまで幅広く用意している。麺とライス、サイドメニューのお得な「導セット」も。目移りするが、今回は「コーンポタージュ麺 汐栞(1200円)」を注文した。
スープのベースは仔牛の骨、鶏ガラ、モミジ、野菜などを丁寧に炊いたフォンドヴォーだそうだが、頼んだのがコーンポタージュなので正直あまりわからず。しっかり感じたい方は清湯の一杯を頼むのが良いかもしれない。とはいえ、クリーミーで上品な味わいのスープに中華麺を絡めて啜るのは反則的な旨さがある。
具材も手が込んでいて、しっとり仕上げた鶏モモ肉、辛味を少し残した玉ネギスライス、青菜、黄身がトロリとしたポーチドエッグ、コーン、刻み葱がトッピングされる。クリーミーで粘度高めだが、なぜか後味スッキリという一杯。あっという間にスープまで完食した。他の麺も魅力的なので、今度は何を啜ろうか。
<店舗データ>
【店名】 麺や一途 導(しるべ)
【住所】 東京都江東区豊洲2-2-1
【最寄】 東京メトロ有楽町線「豊洲駅」徒歩2分