浅草を代表する和風「らーめん」の名店
外国人観光客で賑わう浅草・伝法院通りにある「与ろゐ屋」。浅草で生まれ育った松本光昭氏が、子どもの頃に食べた味を再現すべく1991年に創業し、いまは2代目が主力に。2000年に石神秀幸氏のラーメン本で殿堂入りを果たしたことでも知られる、浅草を代表する人気店だ。
与ろゐ屋といえば和風出汁のらーめん。鶏ガラと豚ゲンコツをベースに、昆布、かつお節、煮干しなどを加えた優しい味のスープ。そこに、少し柔らか目に茹でられた浅草開化楼の中細麺。老若男女楽しめる味だ。散らした三つ葉と柚子も良いアクセントになっている。
そして、お楽しみは「ふたごの味付玉子」。岩手産の「二黄卵」(=黄身が二つ入った卵)を使用していて、割ると黄身が瓢箪型になる面白い味玉だ。見た目だけでなく、黄身の部分が多いから濃厚で旨い。初めての方には、この「玉子らーめん」をオススメしたい。
与ろゐ屋は、2代目自ら「ウチは道場」と話している通り、ラーメン界のインキュベーター的役割を果たしている。三ノ輪「トイボックス」や北綾瀬「わた井」など、与ろゐ屋出身の店主は多い。そういった系譜をたどるのも面白いだろう。
<店舗データ>
【店名】 与ろゐ屋(よろいや)
【住所】 東京都台東区浅草1-36-7
【最寄】 東武スカイツリー線「浅草駅」徒歩5分