名店「多賀野」出身店主が作る絶品中華そば
JR柏駅の南口から歩いて12分ほど。柏レイソルのホームスタジアム「三協フロンテア柏スタジアム」へと向かう三小通り商店街、通称・レイソル通りで2023年2月17日から営業する「中華そば榮田」へ。ご主人の榮田潤悦氏が品川区中延の名店「中華そば 多賀野」のご出身とあって、創業当初から注目を集めていた。
店舗は22年5月に閉店した「麺匠 楓太」の跡地に入居した。店内はカウンター4席と2人がけテーブル2卓の計8席。一時は記帳制だったが、現在は並んで待つシステムに。満席時はまず軒先に順番に並び、スタッフの合図で食券を購入し呼ばれてから入店する流れだ。店の向かい側に3台分の駐車場があり車での訪問も楽である。
麺メニューは「中華そば」「つけそば」を、それぞれ醤油と塩の2種ラインナップ。特製もあるが味玉、チャーシュー、メンマ、のりを個別に追加トッピングすることも出来る。飯モノにはチャーシュー丼、ごはんを用意している。今回は『おすすめ』と券売機にある「特製中華そば(1250円)」をオーダーすることに。
食券を渡してから10分ほどで着丼。丼を覆う大判海苔の下に覗くチャーシューの数々に胸が高鳴る。背脂が少し浮かぶスープは、鶏+豚の動物系出汁に、煮干し+節+乾物の魚介出汁を重ねた醤油清湯だ。両者の旨味がどちらも勝ちすぎることなく調和し、それを円みあるカエシがまとめている。さすがの旨さである。
そこに合わせるのは胚芽を配合した自家製の中細ストレート麺。弾力があり風味もよくスープとの相性も抜群だ。お楽しみのチャーシューは大判で噛み応えある豚モモ肉が1枚、ややレアな仕上がりで麹のような旨味を感じる豚肩ロースが1枚、そしてローストされた柔らかなバラ肉が2枚トッピングされる。いずれも絶品だ。
ほかオレンジ色の黄身がネットリとした味玉、香り良い大判の海苔が2枚、出汁の味が染みたメンマ、刻みネギが乗る。卓上には、つけそば用の粟国の塩のほか、七味、ニンニクペースト、黒胡椒があるのでお好みで。麺、スープ、具材とも丁寧に作られた一杯、あっという間に完食した。次回は「つけそば」を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 中華そば榮田(さかえだ)
【住所】 千葉県柏市千代田2-2-6
【最寄】 JR常磐線「柏駅」南口徒歩12分