赤坂の割烹で昼のみ啜れる山形ご当地麺
赤坂みすじ通りと一ツ木通りの間にあり、山形の料理などを楽しめる割烹「赤坂あじさい」。ご主人の佐藤弘治氏は山形県北東部・大石田町出身の出身で、寿司割烹や料亭で修業し1995年に独立創業した。ノドグロや釣りキンキ、フグ、カニといった魚介や、米沢牛を使ったコース料理が人気の高級割烹である。
ところが最近このお店が、ランチ営業で「鳥中華」など山形のご当地ラーメンの提供をはじめたのだ。実は「赤坂あじさい」は2017年、新橋駅そばに鳥中華と肉そばを提供する姉妹店「肉そば鶏中華 最上川」を出店しており、評判が良い。そのノウハウを赤坂に逆輸入したという事だろうか。これは楽しみである。
落ち着いた店内はカウンター8席とテーブル席、個室もある。麺メニューは「鶏中華」の温と冷をはじめ、赤湯・龍上海インスパイアの「赤から味噌チャーシュー麺」、チャーシュー麺、レアチャーシュー麺、そして夏場は「山形名物冷やしラーメン」も用意。さらに日本蕎麦の「肉そば」も温と冷を提供している。
一方、本まぐろ中落ち、チャーシュー、釜揚げしらす、高菜明太、コリコリ親鶏と、旨そうな小丼ぶりや、自家製ふりかけ付の小ライスといった飯モノも充実。POPに「おすすめは何と言っても冷たい肉そば」とあるが、個人的には中華麺で啜りたい。そこで夏の恒例という「山形名物冷やしラーメン」を注文することに。
スープは親鶏の出汁に昆布や鰹節、うるめ節の燻製などを炊いた出汁を加えた清湯。冷たいが油が固まる事はなく、スッキリした飲み口だ。そこにシコシコとした食感の中細麺を合わせている。上にのる千切りのキュウリやモヤシ、水菜は瑞々しく、ワカメも肉厚で風味しっかり。さすが割烹、素材の良さが際立っている。
肉は醤油ダレで甘辛く味付けした鶏ムネが5枚。半玉乗せられた茹で卵は、黄身にコクがあり旨い。ほか、甘めの味付けのメンマ、ナルト、糸唐辛子がトッピングされる。卓上には七味と黒胡椒があるのでお好みで。これで1杯850円はランチ営業ならではのお値打ち価格だ。私は予算的には昼専門。次は何を啜りに来ようか。
<店舗データ>
【店名】 赤坂あじさい
【住所】 東京都港区赤坂3-15-4 B1F
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩2分