水道橋で啜る、肉と魚を一切使わない一杯
JR水道橋駅から徒歩2分ほど。駅南側の水道橋西口会館がある路地の一角、中ノ郷信用組合三崎町支店の横に2022年9月15日にオープンした「TSUKEMEN zuppa」へ。コチラは、肉と魚を一切使わず、スープもトッピングも野菜のみで作った「罪悪感ゼロ」のラーメン・つけ麺を提供している。ちなみにzuppaはイタリア語で「スープ」の意味。
なんでも、イタリアンやフレンチの店を展開する会社の新業態なのだとか。店内はカウンター7席のみ。麺メニューは「つけ麺」を筆頭に、大豆ミート味噌ラーメン、豆乳担々麺もラインナップ。追加トッピングには、大豆ミート増し、お野菜セット、のり、煮卵、そして茹で玉子をマヨネーズ系のソースで和えた「ウフマヨ」を用意している。
今回は「つけ麺(980円)」に「大豆ミート(150円)」を追加し注文することに。待つこと8分ほどで、彩り豊かな丼が到着した。思いのほか粘度の高いつけ汁はトマトベースで酸味や仄かな甘み、スパイスや味噌っぽい香りも感じる。味を下支えする肉や魚を使っていないので、さすがに重厚感はないが、決して物足りなさはない。
つけ汁の中には少量の大豆ミートと刻み玉ネギ、イタリアンパセリも。これを、全粒粉入りでコシのある中太麺に絡めて啜っていく。平皿には麺のほか、大判の海苔、わさび菜や紅芯大根を使ったハーブサラダ、蓮根とオクラのフリット、カレー風味のカボチャコロッケとマッシュポテト、クリーミーなソースのウフマヨが乗る。
美しい盛り付けで味も良く、目でも味覚でも楽しめる。そして追加の大豆ミートは別皿での提供だ。そぼろ状でしっかり味付けされており、大豆特有の青臭さもさほど無い。最後までスッキリ、美味しく完食できた。ラーメンにあえて「罪悪感」を求める人には物足りないだろうが、加齢のせいか、私は十分に満足出来る一杯だった。
<店舗データ>
【店名】 TSUKEMEN zuppa
【住所】 東京都千代田区神田三崎町2-17-8
【最寄】 JR総武線「水道橋駅」徒歩2分