肥宝館 -貧すれば丼する-

★閉店★ 【五反野】 麺屋 竜樹「特製塩らーめん(950円)」

足立区で朝8時まで営業する個性派ラーメン店

よくJR山手線の五反田駅と勘違いされる、東武スカイツリー線の「五反野駅」。足立区のターミナル・北千住から各駅停車で2駅。周囲は住宅街で、駅前に何軒か呑み屋がある程度の静かな町だ。ここに、夜10時から翌朝8時まで営業するラーメン屋がある。名前は「麺屋 竜樹」。私のような深夜徘徊者にはありがたい。

こちらは以前「まつもとや 石巻らーめん味味」という屋号で、アサリやホタテを使い、貝類に特化した一杯を提供する店だった。それが2017年5月に店名を「麺屋 竜樹」に変えリニューアル。ご主人は松本竜樹さんなので、店名を苗字から下の名前に変えたのだ。同時に、昼~夜だった営業時間は、夜~朝の営業となった。

呑み屋の居抜きであろう店内は、カウンターのほかテーブル席もあり、つまみメニューでゆっくりと日本酒を呑むことも出来る。らーめんのメニューは塩、醤油と、激辛の「黒龍」の3本柱。他にも、つけ麺や、曜日限定のカレー、期間限定の味噌などがあり多彩だ。今回はメニュー最上段の「塩らーめん」を特製で注文。

スープは鶏をベースに、野菜、魚介などを煮込んだもの。合わせる塩ダレには昆布や乾物を使っているようで、アッサリだが旨味たっぷりに仕上がっている。三河屋製麺の中細ストレート麺とも相性もよい。呑んだシメに啜りたい方は、スープと麺だけでも十分だろうが、特製でオーダーするとチャーシュー2枚と味玉が付いてくる。

3日間仕込んだバラロールチャーシューは、炙ってからの提供で脂の臭みも無く、アッサリの一杯を、ちょっとジャンキーにしてくれる。味玉と穂先メンマも味付けに拘りを感じる。手まり麩や水菜、糸唐辛子で彩りも豊か。この一杯を深夜に啜れるとは有り難い。醤油や黒龍も試してみたいところだ。

ちなみに五反野は、昭和24年に当時の国鉄総裁だった下山定則氏が失踪し、遺体で発見された「下山事件」の現場として知られる。他殺か自殺か未だ不明。三鷹事件、松川事件と並び「国鉄三大ミステリー」の1つと言われている。せっかくなので、スマホで下山事件を調べて着丼を待つのは…怖いか。

<店舗データ>

【店名】 麺屋 竜樹
【住所】 東京都足立区足立4-37-8
【最寄】 東武スカイツリー線「五反野駅」徒歩3分

★いつの間にか閉店・・・

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