とりしお堂の浦出身店主の「TORISHIO」を鳴門で
JR鳴門駅から歩いて7分ほど。撫養川に架かる文明橋を渡り、旧撫養街道を妙見山方面へ。林崎バス停のある交差点の近くで営業する「soup labo」へ。ご主人の山崎貴史氏は、鯛塩ラーメンで人気の徳島「堂の浦」の鶏専門店『とりしお堂の浦』のご出身。得意の鶏塩ラーメンを引っ提げ、2021年8月24日に「soup labo」をオープンした。
ログハウス調で広々とした店内はソファとテーブルが中心で計24席。子供連れにはオモチャのプレゼントがあったり、書棚にも絵本が多く置かれるなど、ファミリー層も利用しやすい環境である。また、サッカー現J2・徳島ヴォルティスのホーム「ポカリスエットスタジアム」にも近く、観戦前に訪れる客もいるようだ。
麺メニューは「TORISHIOラーメン」がスープによって3種。鶏と野菜を合わせた基本スープの「ふつう」、昆布出汁を加えた「あっさり」、野菜ペーストで甘味と濃度を加えた「ポタージュ」である。ほか、油そばもラインナップしている。また、この日は限定メニューで「堂の浦」の代名詞である鯛塩らーめんも提供していた。
残ったスープに入れる「追いメシ」も、塩こんぶ、粉チーズ、バター、とりメシ、トリュフオイルメシを揃えているほか、鶏皮ぎょうざ、からあげ、チキン南蛮、エビカツ、サラダといったサイドメニューもあり、ラーメンとのお得なセットも用意。今回はポタージュ(800円)、トリュフオイルメシ(300円)、鶏皮ぎょうざ5コ(500円)を注文することに。
ラーメン3種のベースとなるスープは、阿波尾鶏のガラと香味野菜を別々に炊いて寝かせた後、その2種の出汁にスライス玉ネギを加えて煮込み、トロみある食感に仕上げたもの。注文した「ポタージュ」は麺が持ち上がらぬほど粘度が高いのだが、これは自家製野菜ペーストで甘味と濃度を加えているそうだ。
麺は柔らかだがコシのある中細ストレート。スープと絡めとるような感じで啜り上げていく。チャーシューは塩だれに漬け込んだ柔らかな鶏ムネ肉で、その上に生ハムが乗せられている。甘いスープの中で生ハムの塩気が立って良いアクセントに。ほか、カイワレ、紫玉ネギ、白ネギが乗る。それぞれスープとの調和が取れている。
残ったスープにトリュフオイルのかかったメシを投入すると、薫り高きリゾットに。最後まで美味しく完食した。一方、同行者がオーダーした「ふつう(700円)」だが、円みある味わいの鶏白湯で、適度なトロみもあって良い味だ。また鶏皮餃子も、カリッとした皮に甘辛のタレ、ジューシーな餡で絶品。また鳴門に良い店が増えたな。
<店舗データ>
【店名】 soup labo
【住所】 徳島県鳴門市撫養町林崎字北殿町139-6
【最寄】 JR鳴門線「鳴門駅」徒歩7分