煮干し出汁と官能的なチャーシューの競演
東京メトロ日比谷線・入谷駅から歩いて1分。昭和通り沿いで2012年7月7日から営業する人気店「麺処 晴」へ。こちらは煮干しの名店が集まり結成したチーム「煮干狂會」の一角を担う、まさに煮干しの聖地的な店である。その狂會のメンバーも筑波「イチカワ」、志村坂上「伊吹」、恵比寿「おおぜき」と名店揃いだ。
麺メニューは煮干し醤油の「中華そば」、そして「塩そば」の2種。また数量限定で「濃厚そば」「冷やしそば」を提供する日もある。今回は中華そばのチャーシュー増し「チャーシューそば(1000円)」を注文した。スープは日によって使う煮干しを変えているそうで、嫌なエグみは皆無。香りと旨味が押し寄せ絶品だ。
また醤油のカエシが強過ぎないので、煮干しの風味を存分に楽しめる。そこに合わせるのは村上朝日製麺製の中細ストレート麺。パツっとした歯触りで小麦の香りが良く、スープとの相性も抜群である。そして、ひと際目を引くレアな仕上がりの豚肩ロースのチャーシューは、官能的なビジュアルで肉の旨味を存分に楽しめる逸品だ。
ほか、柔らかな穂先メンマ、紫タマネギ、白ネギ、貝割れが乗る。煮干しと肉の競演、実にお見事。あっという間に完食してしまった。なお創作メニューにも意欲的で、過去にはママカリ干しやホンビノス貝など面白い食材を使った限定ラーメンを提供したこともあった。煮干しファン、魚介好きにオススメしたい名店である。
<店舗データ>
【店名】 麺処 晴(はる)
【住所】 東京都台東区下谷1-11-7
【最寄】 東京メトロ日比谷線「入谷駅」徒歩1分