博多発の濁りない豚骨ラーメン
東京メトロ日比谷線・広尾駅の2番出口から歩いて1分。外苑西通りの広尾橋交差点そばにあるグルメタワー「GEMS(ジェムズ)」。1Fと2Fの「ザレストラン」は、広いフロアに様々な店が敷居なく並んでいる。しかも蕎麦、とんかつ、フレンチ、イタリアン、メキシカン、中華、スパニッシュ、ベトナム料理に沖縄料理などワールドワイドだ。
今回は2階フロアで2020年7月20日から営業する「豚そば 月や 東京」へ。こちらは豚骨の概念を覆す、透き通ったスープの進化系豚骨ラーメンで話題だ。運営するのは博多で鶏ベースの醤油ラーメンを提供する「支那そば月や」。「豚そば 月や」ブランドとしては福岡県内に数店舗展開しているが、広尾は県外初の店舗となっている。
広尾店はカウンター4席とテーブル席で合わせて10席ほど。麺メニューは、クリアスープの「豚そば」1本勝負で、チャーシュー増しの「豚豚そば」や、替え玉、追いスープも用意している。一方、ゆでモツ、よだれ豚、シウマイ、ガリトマト、あみ漬け青唐辛子といったアラカルトメニューもあり、一杯引っかけることも出来る。
今回は「豚豚そば(900円)」を注文することに。ちなみに「ザレストラン」にある店は基本的にすべて現金払いは不可。当然「豚そば 月や」もキャッシュレスオンリーで先払いなのでご注意を。着丼までは7分ほど。スープは透明な清湯で、表面に浮かぶ脂がキラキラ光り美しい。濁らぬように、沸騰させないで丁寧に炊いたものだ。
卓上に置かれた「おすすめの召し上がり方」POPには、①まずはそのままスープを ②次にネギを入れて ③最後にカボスの皮を下に向け絞る ④安心して飲み干す…とある。これに従い、まずはスープをそのまま。嫌な臭みはもちろん雑味も全くなく、それでいて豚骨の旨味はたっぷり。塩味も強すぎず良い味だ。
このクリアなスープに泳ぐのは、しなやかな細ストレート麺。スープとの相性は抜群だ。チャーシューは豚バラ肉が7枚。塩煮豚の薄切りといった感じで、脂も程よく抜け旨い。続いてネギ、最後にカボスを絞りサッパリと完食した。スッキリしすぎて物足りない場合は替え玉や追いスープをどうぞ。博多で話題の一杯、ぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 豚そば 月や 東京
【住所】 東京都渋谷区広尾5-4-16
【最寄】 東京メトロ日比谷線「広尾駅」徒歩1分
★銀座移転のため2023年4月16日に閉店
★2023年4月24日から銀座SIX内「銀座 月や」営業