KITTE地下に「駄目な隣人」姉妹店がオープン
東京駅前の「KITTE丸の内」地下1階のグルメゾーン『ラーメン激戦区』。2019年3月に松戸とみ田の系列店「松戸富田麺絆」、四川担担麺「阿吽」、味噌「ど・みそ」、淡麗系の「福味」、豚骨「博多一幸舎」の5店舗で創業したが、2020年10月31日に「博多一幸舎」が閉店。1年以上、空きスペースになってしまっていた。


そこに2022年3月22日にオープンしたのが、今回訪れた「かね田」である。こちらは人形町の人気ラーメン店「駄目な隣人」などを運営する株式会社ZOT。ストリートスタイルを取り入れた「駄目な隣人」と打って変わって、「かね田」は割烹のような落ち着いた雰囲気が特徴だ。店内はコの字カウンター12席と2人掛けテーブル2卓の計16席。
麺メニューは「清湯そば」に加え、「ざるそば」が粗挽き麺と平打ち麺の2種を用意。そして低温調理レアチャーシュー、ローストビーフ、味玉を追加トッピング可能である。また「土鍋ごはん」「牛ひつまぶし」といった飯モノもラインナップしている。今回は券売機におススメとあった「清湯そば」にレアチャーシューを乗せて注文した。


回転が良く、待つこと4分ほどで着丼した。スープは鯖鰹、鰯煮干し、鰹節、宗田鰹節、ムロアジ節の5種類の素材で取った出汁に、本醸造濃口醤油を重ねた清湯。仕上げには煮干し鶏油を浮かべている。醤油は強すぎず、節はしっかりと香り旨い。そこに合わせるのは、三重県産小麦「あやひかり」を使った菅野製麺所製の全粒粉入り中太ストレート麺。
コシがあって小麦の香りも良く、スープとの相性も抜群だ。そして、チャーシューは低温調理の豚肩ロース肉が4枚と、牛肉のチャーシューが2枚。どちらもレアな仕上がりで、味付けも良く旨い。ほか、茶と薄口醤油で煮込んだ太メンマ、刻みネギ、細ネギ、柚子皮がトッピングされる。非常にまとまりの良い一杯で、箸もレンゲもとまらない。


そして卓上には「駄目な隣人」同様に『自由にお使いください』と書かれた生卵と焼海苔が置かれている。海苔は日本橋室町の老舗・山本海苔店の上物で、香りも良く旨い。そして生卵は、そのままラーメンに入れるも良し、ご飯と合わせるも良しである。勢いのある株式会社ZOTの新店舗。いま啜っておいて損はないだろう。
<店舗データ>
【店名】 かね田(かねだ)
【住所】 東京都千代田区丸の内2-7-2 JPタワーB1F
【最寄】 JR「東京駅」丸の内南口より徒歩1分